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2005/04/29

『パイラン』(24/100 '05)

なんとも不思議な余韻を残す映画でした。
すこし泣かせて、すこししあわせにさせて、すこし理不尽さを残すような。
「悲しいのにしあわせ」という余韻は、
『チョコレート』とか『まぼろし』に似てる。

ハ の字のまゆ毛のチェミンシクが、泣き笑いのように見えて、
たぶん彼じゃなければこの映画は成り立ってないんじゃないかと思う。
ヤクザの世界にいるにはお人 好しすぎて、かといって
カタギの世界に住むにはいい加減すぎる。どうしようもないチンピラで、
うだつが上がらなくて、だれからも頼りにされることはおろ か、
自分の生すら持て余してるような男。

その彼が、自分の知らないところで人の心の中に住んでいると気づいたとき、
それまでの自分の無為 な人生に対してだれも泣いてくれなかったぶんを、
自分で泣いたのだと思う。自分を哀れだと思って、自分を愛おしいと思って、
そうしてそこから彼の新しい人 生が始まるのだなぁと、
見ているこちらがあったかい気持ちになったというのに。

現実はそううまくいかない。
人生はいつだって過酷。でもだからこそ、人は生きるんだね。
そう思わせてくれる映画。だからあたしにとって、
この映画は世間で評価されているような「純愛もの」ではないのです。

ラブ・レター~パイランより~ ラブ・レター~パイランより~

販売元:バンダイビジュアル
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