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2005年4月

2005/04/29

『パイラン』(24/100 '05)

なんとも不思議な余韻を残す映画でした。
すこし泣かせて、すこししあわせにさせて、すこし理不尽さを残すような。
「悲しいのにしあわせ」という余韻は、
『チョコレート』とか『まぼろし』に似てる。

ハ の字のまゆ毛のチェミンシクが、泣き笑いのように見えて、
たぶん彼じゃなければこの映画は成り立ってないんじゃないかと思う。
ヤクザの世界にいるにはお人 好しすぎて、かといって
カタギの世界に住むにはいい加減すぎる。どうしようもないチンピラで、
うだつが上がらなくて、だれからも頼りにされることはおろ か、
自分の生すら持て余してるような男。

その彼が、自分の知らないところで人の心の中に住んでいると気づいたとき、
それまでの自分の無為 な人生に対してだれも泣いてくれなかったぶんを、
自分で泣いたのだと思う。自分を哀れだと思って、自分を愛おしいと思って、
そうしてそこから彼の新しい人 生が始まるのだなぁと、
見ているこちらがあったかい気持ちになったというのに。

現実はそううまくいかない。
人生はいつだって過酷。でもだからこそ、人は生きるんだね。
そう思わせてくれる映画。だからあたしにとって、
この映画は世間で評価されているような「純愛もの」ではないのです。

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『スピード』(25/100 '05)

じ つはけっこう、いわゆる「名作」とか「時代を変えた」とか、
さもなきゃ「ふだん劇場に足を運ばない人まで見た」とかゆー超有名映画を見てなかったりしま す。『スピード』もそのひとつ。
キアヌずきではあるけれどなぜか見てない一本でしたが、
『コンスタンティン』以来キアヌ熱沸騰中なので重い腰あげて見まし た。

相手役がサンドラ・ブロックだっつーことすら知らんかった。。。

それはともかく、もう10年以上前の作品だというのに、
すっかり楽しめちゃいました。キアヌもかっこよかったし。
短髪は基本的にすきじゃないんだけど、キアヌだから許す(って、だれもあたしに許してほしいなんて言ってないが。。。)

半 年くらい前に見た『TUBE』が韓国版スピードとか言われてましたが、
なるほどねーってかんじ。
こっちは犯人がずっと同じ電車に乗ってるんですけどね。金 も要求しないし。
ハリウッド相手に比べたらほかのどの映画もかわいそうですけど、
規模的にはやっぱりハリウッドね。
でも、終わりかたは『TUBE』のほう がだんぜんよかった。

ところで、ハリウッド的にはよくあるのだけど、
どうして最後にくっつかなきゃいけないんだろうね。
安易にくっつくな よ、まったく。
そこで突然ウソ臭くなっちゃうの、わかんないのかね。
それともなにかい、美男美女が揃ったら、
なにがなんでもキスさせなくちゃいけないって 法則でもあるのかい?
余韻のこして終わるとか、予感させてあとは想像に任せるとか、そゆことできないんですかね、ハリウッドは。

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ウルフルズ@神奈川県民ホール

今年11本目のライブはウルフルズ@神奈川県民ホール。
ツアー中最大キャパのこのホールですが、立ち見を含めて完売だそうで、
超満員で熱気ムンムン。その中、本日は前から2列目という好位置でした。

そもそもはウルフルズファンではなかったのですが、
大ファンの友人に連れられて行ったのがおよそ1年前、
すっかりけーやんにはまってしまい、以来聞いてます。
去年は武道館のアリーナ通路脇も体験しましたが、これほどの席ははじめて。
けっこう緊張しての参加となりました。

いやーーーー、大汗かきました。近い近い。表情もつぶさに見て取れるし、
マイク通してないつぶやきも聞こえるし。ほんとに楽しい2時間ちょっとでした。
オケピの上の席だったから、ぐらぐら揺れて、
足下が抜けちゃうんじゃないかってくらい大盛り上がりでした。

残念ながらけーやん側ではなかったのですが、
ときたま彼が来てくれると知らず知らずに手を振ってる自分。。。
でも周りもみんな振ってるし、まいっか。。。

中でもココロにするっと入り込んじゃって何度も頭の中でリフレインしちゃったのが『毎度HAPPY』。
すっごい明るい曲なだけに、詞の一節一節がぐさぐさ突き刺さって。
うーん。だいぶやられちゃったなー。
帰り道もそればっかり思い出して泣き笑いの表情になっちゃって。

そいでもってツレは何度か松本さんと目が合ったと言って、
ときどき思い出すのかにやにや笑っております。へんなふたり。。。

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2005/04/23

『地球を守れ』(23/100 '05)

韓流シネマフェスティバルで『地球を守れ』を見る。『JSA』や、もうすぐ公開の『うちの兄貴』のシンハギュン主演。監督はこれがデビューのチャンジュナン。シネフェスの紹介ページなんかを見ていて、すっかりコメディーだと思ってまして。ところが。。。

ひっじょーーーーに後味の悪い映画でした。
と いっても、誤解なきよう。おもしろくなかった、ということではありません。とてもすきな映画だし、機会があればぜひ見てほしい。でも、後味さわやか、元気 の出る映画かというと、まったくそうではありません。むしろ、ココロの内側にずかずか土足で入ってこられるような、痛いところに無頓着に触れられるよう な、そんな映画です。視聴後のこのかんじは、アルモドバル監督の『トークトゥーハー』に似ている。救いのない痛み。

コメディーの要素もとても強い。むしろ前半なんかは笑ってばかり。でも後半、真実が少しずつ明るみに出てくるにつれて、笑いが凍りついてくる。笑ったことを後悔し始める。笑ったぶんだけ、自分を恥ずかしく思う。そんな映画です。

こ の手の映画は一歩間違えると笑えもしない、泣けもしない、映画館を出てお陽さまを目にしたとたん頭からすーっと消えてしまうものになってしまう可能性があ ると思うのですが、そこは絶妙なバランスを保って最後までもっていった監督の技に感嘆します。エンドロールまで見て、完結。それ以下でもそれ以上でもダ メ。シンハギュンも、平凡と狂気の両方をはらんだ紙一重の精神を、これまたバランスよく演じています。彼を愛するスニもいなくてならない存在。

人 は、自分の理解できないものや世間一般の常識からはずれているものをつまはじきする傾向があります。自分よりも下の位置におくことで、自分の不幸をごまか すために。「あいつに比べれば自分のほうがましだ」と思って、痛みをごまかし、不幸に目をつぶり、そうして生きてきた動物なのです、人は。弱いものをみつ け、バカにし、蔑み、排除し、存在を無視して。

けれど、真実がどこにあるか、何が本当のことなのか、じつはだれにもわからないんですよね、きっと。大まじめに取り組んでいる人を、それが一般的でないからといって鼻で笑ってる自分が、じつはいちばん愚かなんじゃないだろうか。。。そう思った。

で きれば知らないで生きていければ、そのほうがずっと人生ラクだったんじゃないだろうか、そう思う「真実」や「事実」があります。それに、強制的に目を向け させられたような、そんな印象。知らなければ痛くなくてすんだのに。。。でも、知ってしまった今は、教えてくれたことに心から感謝したい気持ちになる。

うーーん、見たばっかりで、まだいろんな印象が点在しているうちに文章書いてるから、なんだか何が言いたいのだかわからなくなってしまった。。。
好き嫌いのある映画だと思います。事実、途中で出ていった人もいましたし。でもあたしは、この映画に出会えてほんとうによかったと思ってます。チャンスがあれば、また見たい。そのときの精神状態によって、また違う印象を持つような気がします。

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2005/04/20

『コンスタンティン』(20/100 '05)

久々に韓国映画でない映画を見ました。やっと今年の20本目。
このペースじゃ年間100本に届かない。がんばらねば。。。

さて、見たのはキアヌ・リーヴス主演の『コンスタンティン』。
何 を隠そう(隠してないが)、あたしは自分の目に見えないものが出てくる映画は基本的に見ません。
つまり、幽霊とかモンスターとか巨大化したクモとかなんと かかんとか。
そゆのは見ないのです。なぜって、、、怖いから。夢に出てきちゃうんだもん。
『シックスセンス』だってあまりにしつこく勧める友人がいた からついこないだ見たくらいで。

だけど『コンスタンティン』だけは別。なぜって、、、
キアヌなんだもん。キアヌはすきです。
アタシ的俳優ランキング(イイ男部門)でも常にトップ3を争っています。
何がすきって顔がすき、声もすき、なにもかもがすき。
てなわけでレディースデイを利用して見てまいりました。
いやーーーーー、かっちょえーーーー。イイ男度ますますアップしてました。

キ アヌ演じるジョン・コンスタンティンは
見えないものが見えちゃう生まれつきの能力を持っています。
気が狂いそうな少年期を過ごして、とうとう自殺。
ちょっ と、正確には2分間、地獄の世界を垣間見ます。
でも生き返っちゃう。キリスト教では自殺者は地獄に行くとされているので、
ジョンはすでに地獄行き決定。な もんだから自暴自棄に生きるわけです。

でもやっぱり地獄には行きたくない。
だってどんなに苦しいところか知っているから。
それで、なんと か天国行きの切符を手に入れようとして、
悪魔を地獄に送り返したりしているわけです。
でもそれって結局は打算からやっていることなので、
そんなことお見通 しの神様からは天国行き切符をもらえないんですね。
そしてある日。。。

ちょっと痩せたようなかんじがしますが、しかしまーーーー美しい人 です。
かなりアクション入っているし、それに苦悩する姿も多いし、
キアヌずきには魅力満載です。
欲を言えば、もう少し笑顔が見れるとなおよろしい。
でも ま、笑顔を見たければ『恋愛適齢期』を見ればよいっつーことで。

ストーリー的には、前述のように普段この手の映画は見ないので比較検討の しようがないのですが、ときどき「びくっ!」っとさせられつつも、おもしろく見ました。
あんなのは「びくっ!」とするほどのもんじゃない、と言われそうで すが。
飽きさせない展開で謎を追いつつ、最後の最後にやりとさせるのも忘れない。

脇のキャラも個性豊かで、しかもみな有名どころ。
自分は何も見えないけれどなんとかしてコンスタンティンのようになりたいとがんばってる助手のチャズはディズニー映画『穴』や『アイ、ロボット』にも出てたシア・ラブーフ。
双子の妹の死を自殺と信じない女刑事を
『アバウトアボーイ』や『ハムナプトラ』のレイチェル・ワイズ。
天使と悪魔が集うバーの経営者で元悪魔払いのミッドナイトは
『アミスタッド』の奴隷のリーダーをやってたジャイモン・スンフー。
ルシファーも、なんだか借金取りに現れたマフィアの小ボスってかんじで笑えたし。

公 式サイトを見にいってみたら、かなり充実してました。
壁紙とかスクリーンセーバーとかダウンロードできます。
しかもMacに優しくてたいへんよろしい。
さっそく、翼しょってるキアヌを壁紙にしてみました。うふ。すてき♪

そうそう、最後におまけがあるので、
どうぞエンドロールが終わるまで席を立たれませんよう。

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2005/04/19

『子猫をお願い』(19/100 '05)

ひさびさに、ココロがひりひりする映画を見ました。見終わって、ふつうはその帰り道の間にいくつかのシーンやエピソードを思い出すくらいですぐに日常にも どってしまうのに、家にもどってからも何度も何度も思い出してしまって、そのたんびにひりひり沁みるココロを抱えて、打撃がかなり大きいです。

五 人の高校時代の仲間が、卒業後それぞれの道を歩むにつれて、ずっと変わらないと信じていた関係が少しずつ変化していく様を描いています。なんでもできる、 なんにだってなれる、そんな夢想が現実とぶつかって、諦めることを覚える少女、現実に背を向ける少女、諦めることを拒む少女。庇護のもとにあった見せかけ の自由ではなく、ほんとうの自由を手に入れたいと願っていたはずなのに、それは残酷な現実といっしょにやってきたから。

少女たちの世界は、つねに彼らだけで完結しています。残酷なまでに排他的で、うっとおしいくらい甘やかで、憂鬱なほどに閉じている。ひららかで横並びだった関係は社会に出ることで優劣が生じますが、彼女たちはその優劣を自分たちの世界に持ち込むのです、傍若無人に。

そ こから生まれる亀裂。その世界以外では決して口にしないことばを投げつけて傷つけ、決して取らない態度で空気を乱し、でも、外の世界で漏らすため息は持ち 込まず、外の世界で流す涙もこぼさない。甘えや、わかってもらえるという安心感だけじゃなく、自分でもコントロールのきかない、足下が危ういプライドを持 て余している彼らだけの世界。

けれど、現実と向き合っているのは自分だけじゃない。いまならはっきりわかるそのことも、少女から大人にな ろうという過程ではまったく見えていない。自分だけが苦しくて、自分だけがつらくて、自分だけが言いようのない悲しみと焦燥感に苛まれている。ほかのみん なはうまく人生を過ごしていて、しあわせで明るい未来が待っているのに。盲目的にそう信じてしまって、思いやりのかけらも見いだせない人生のいっとき。

テヒ役のペドゥナはもちろん、ジヨンを演じたオクジヨンがすばらしい。遠くを見やる何も映らない瞳。彼女の絶望に、飲み込まれそう。

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2005/04/18

『JSA』(18/100 '05)

イビョンホンしぃ本人が、これまで印象に残った作品として『我が心のオルガン』『JSA』』『バンジージャンプする』を挙げておられ、『バ ンジー』はこないだ見たし『我が心のオルガン』は字幕なしのVCDだから見るのにある程度の覚悟がいるしということで、いちばんお手軽な『JSA』を見る ことにしました。

すでに原作を読んでいたのですが、ずいぶんと大胆な切り取り具合をしたもんだなーと。骨組みだけ利用して、まったく違う 描き方をしている。けど原作のメッセージを間違って受け取ってないから、原作から受ける印象とほとんど違わないのがすごい。挙げ連ねていけば違う点は山の ように出てくるというのに、というより、同じところのほうが少ないくらいなのに、伝わるメッセージはいっしょ。すごい技量です。

原作では 男性だったスイスの軍人が映画では女性なのはなぜかな?と思ってましたが、これ男性だったら、出てくる女性はひとりっきりになっちゃうのね。女性に、しか も美しい女性にした意味は、映像的には正解かな。男性の世界を女性には理解できないのか、と思わせる効果があったようにも思うけれど、その意味ではマイナ スかな、あたし的には(人によってはこれもプラスなのかもしれませんけど)。原作にある、父親との確執からむしろ韓国に対して敵意のようなものを抱いてい るところから、しだいに自分の依って立つ場所を見い出していく過程が描かれなかったのもちょっと残念。写真を折り曲げてるだけじゃ伝えきれないでしょ。

写真といえば、ソンシクが彼女だと言って見せた写真がコソヨンなのだけど、原作ではチェジンシルだったような。いや、あれは、韓国で人気の女優だといって名前が挙がってただけかな?? 記憶があいまいです。

イ ビョンホンはもちろんのこと、個人的にはソンガンホの抑えた演技がすばらしかったかな、と。前にも書いたけど、国と国のしがらみはあってもまずは人間同士 なんだとほっとさせられる反面、その友情が国益の前には無力で、いとも簡単に踏みにじられてしまう悲しさと、そして人間の芯の部分の強さと弱さを描いた良 作です。見るべし。そして、読むべし。

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著者:朴 商延
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2005/04/15

live image (ネタバレあり)

   
きのうは初日ですから、これからご覧になる方もいらっしゃることと思います。
詳細は極力省いて書きますが、
それでも曲目や衣装などネタバレしてますのでご注意ください。












ま ずは orchestra image のご入場。暗い中でのご入場ですが、
やけに明るく目に飛び込んでくる NAOTO さんと柏木さん。
このお二人だけが、ストリングスの中で白をお召しになっておられました。
ほかの方々は黒のシャツや黒のジャケット。
NAOTO さんは白シャツに黒のベスト、二の腕露出でございます。
柏木さんは黒のジャケットに白シャツ、胸元ややはだけ気味。
この白が遠目にもくっきりと目立って らっしゃる。
すでにご衣装で悩殺されるあたしたち。。。

今回のご出演は、登場順に次のかたがた。

第一部
 羽毛田丈史さん(ピアノ)
 木村大さん(ギター)
 小松亮太さん(バンドネオン)
 加古隆さん(ピアノ)
第二部
 GONTITI(ギターデュオ)
 松谷卓さん(ピアノ)
 宮本文昭さん(オーボエ)
 葉加瀬太郎さん(ヴァイオリン)

ギ ターの木村大くんはデビュー当時にコンサートを聴きにいってますが、
クラシックだけを聴いてクラシックギタリストになったのじゃないところが彼の強みだと 思ってます。
当時はアンドリュー・ヨーク作曲のムーンタンを引っさげての公演でしたが、
ともかく自信満々で、これが悪いほうにいかなければいいけど。。。
と思ったものです。
今回はそれ以来久々に彼の演奏を聴きましたが、自信のありようは変わらず、
そしてその自信に演奏が負けずについてきているのが窺えて、
なんだかほっと安心。

まずヨーク作曲のサンバーストをベース、パーカッションをつけて弾きます。
続いてアランフェス交響曲・第一楽章をオ ケつきで。
有名な第二楽章ではなく第一楽章を選んだところに大くんのこだわりを感じます。
本来は壮大なオケをバックに演奏されるものですが、
今回は総勢 12名のストリングス。でもまったく遜色なし。弦の音の厚みと、同じ弦でももっと角のピンと立っているギターの音の組み合わせは耳に心地よくて。

はじめて演奏を聴いたのはオーボエの宮本文昭さんでした。
こ のかたはともかく衣装がすごい。クラシックのかたで、ご本人は
「ふだん燕尾服ばかりで飽きたので、ここぞとばかり」
とおっしゃられてましたが、ともかくす ごい。
GONTITI のチチさんに「アイドル歌手みたい」と言われておりましたが、
今日日アイドル歌手だってあの格好はしないんじゃないだろうか。。。
そのうえ話が長いことで 有名らしく、いろいろお話する割には
曲紹介をまるっと忘れてたりと、天然っぷりがすばらしい!

ところが演奏が始まるや、そのギャップに唖然。
このかたは必聴です。

二 部の途中に orchestra image の演奏が挟まります。
モリコーネメドレー。ヴァイオリン、チェロがそれぞれソロで演奏する場面があり、NAOTO さんと柏木さんがソロをとられました。
友人ともども、この瞬間のためにここにいると言っても過言ではない、
そんなしあわせな時間。ほんとうにほんとうにこ の人たちの音は特別だなぁと。

6時半に始まった公演は、終演が10時でした。休憩は挟んだものの、
実に3時間以上の長丁場。
メインで出ら れているミュージシャンのかたはもちろんですが、
出ずっぱりの orchestra image のかたがたの素晴らしい演奏と
持久力には脱帽です。
こうやって、あたしたちにしあわせを運んでくれるのですね。感謝です。

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live image

今年10本目のライブは、live image@川口のリリアメインホール。

去年はじめて見た live image は、
ほとんど(ってゆーか完全に)orchestra image
(つまり、メインではなくバックのミュージシャンのかたがた)目当てでした。
チェロの柏木広樹さん、ヴァイオリンの NAOTO さん、ピアノの青柳誠さん、
ギターの鬼怒無月さん、ドラムの則竹裕之さん、などなどなど、
夢のような超豪華メンバー。しかも出ずっぱり。
難を言えば照明が ちょっと暗くて見にくいかな、というところ。
(なんか間違ってるような気がしないでもないが。。。)

去年は韓国公演があるということ で、
日本での韓国公演チケ発売はなかったために現地の知人に頼み、
まだチケが確実に入手できてない段階で無謀にもツアーを予約して出かけたという。。。
日 本でチケットが取りにくいのを知っていたし、
韓国旅行も兼ねてという軽い気持ちで。
遠征(=ツアーを見に地元以外の地に出かけていくこと。誤解されやすい が、「おっかけ」とは微妙に違います)は比較的よくするほうですが、
外国ははじめての経験。

余談ですが、このときのあたしは「アンニョン ハセヨ」と
「カムサハムニダ」の区別もつかない韓国語ど素人でございまして、
あいさつ程度の韓国語はわかる同行の友人に絶対必要だからこれだけは覚えろと 意味もわからず暗記させられたのが「センメクチュ トゥゲ ジュセヨ」。
しかも飛行機の中で。ちなみに「生ビールふたつください」という意味。。。

それはいいとして。
現 地の知人にお願いしていたチケは無事に入手でき、
しかも1列目センター少々左というこれ以上は望むべくもない場所で
はじめての image を体験したのでした。演奏者の息づかいまで聞こえるし、
マイクを通さないつぶやきも聞こえてしまうという絶好の位置。
いま思えばそれが仇となった気がしな いでもないですが、
日本にもどって日本公演のチケをゲットしてさらにもう一回、
そして今年は先行予約でチケを入手しての鑑賞となりました。

しかも今年はあたし的ミュージシャンランキング(ギター部門)ベスト5に入る木村大くんも参加されるとのことで、楽しみ倍増。
これを逃さずにおれるか、という意気込みでございます。

前置きがえらく長くなってしまった。。。
公演については別エントリーで。

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2005/04/11

『木浦は港だ』(17/100 '05)

『ジャングル・ジュース』に続けて『木浦は港だ』を鑑賞。
続いてるし、ついでだから見よっかなーって軽く予約。
ちらっと「おもしろいらしい」とは読んだ気がするけど、
キャストはもちろんストーリーもちっとも知らずに見た。で。。。

これが大当たり! 終始爆笑、最後にほろりとさせて。
日本の映画館でこれほど客が声出して笑う映画を、あたしははじめて見ました。
最後なんて拍手まで出ちゃって。すいごいすごい。

主演は『悪い男』のチョジェヒョン。そしてもうひとり、チャインピョ。
チョ ジェヒョン演じる刑事のスチョルが木浦(モッポ)のヤクザ組織に潜入捜査、
麻薬との関わりを洗い出すというもの。
このスチョル、頭はやったらキレるけれど 実戦にはめっぽう弱い。
血を見ればパニックを起こすし、見張りもマトモにできない。
それがチャインピョ演じるペクソンギの組に入って大活躍。
ソンギの信頼 を勝ち得て彼と友情を育んでいくけれど、
友情と捜査の板挟みに陥ってしまう。
あるとき組のナンバー2であるトゥホの裏切りを嗅ぎ付けたスチョルは。。。

チョ ジェヒョンがすばらしい。はじけ切ってます。
ここまで思い切ってはじけてもらうと、見ているほうもとても楽しい。
もちろんちゃんとした演技力の上に成り 立っている、
計算され尽くした「はじけ」なので、たががはずれてどこまで行っちゃうの?
という不安は一切なく見れるのが大事なとこ。

チャ インピョも、これまたすばらしー。えっらいかっこよく決めてるのに、
恋に落ちた姿はこれまたかわいらしーことこの上ない。
大きな体で、でもほっそりしてい てスタイル抜群だし、
睨みつけるときの鋭い眼光と笑ったときの三日月オメメ。
そして何よりあの木浦なまりっ! ほんとにまー、ココロ奪われました。

脇役陣も、いっちいちおもしろかった。
スチョルの上司で班長役の名傍役キムスロ、
若くて有能な美人検事役に『美術館隣の動物園』のソンソンミ、
ジャージ着て部下をふたり引き連れてる小ボス役に『パンジージャンプする』『ひとまず走れ』のパクチョルミン。
そのだれもが、ぎりぎりのラインで笑いを生み出している。
それ以上やっちゃうと嘘くさいし、それ以下だと中途半端で笑えないという、そのぎりぎりのライン。
監督がうまいのか、監督の感性に役者が期待通り応えているのか。

こ の監督というのがキムジフン。自主映画から出てきた人で、
劇場用映画は今回がはじめてだとのこと。
それでよくこれだけのキャストを集められたもんです。
今 後が期待大。自主制作の映画も見てみたいな。あれ?
自主映画を撮ってる監督志望のキムジフン。。。
『フレンズ』のウォンビンと同じだ。。。いや、どうで もいいことだが。

ところでチャインピョ、「どこかで見たことあるな。。。」と思いつつ
最後まで思い出せなかったのだけど、家に戻って調べたら、
なんと『星に願いを』の企画室長、ジュンヒじゃありませんかっ!

ア ンジェウクの出世作であるこの『星に願いを』は
『キャンディ・キャンディ』を下敷きにしているのですが、
韓ドラブームの火付け役としてその名を知られてい ます。
(ちなみにアンジェウクはテリーで、キャンディはチェジンシル。
 マンガと違ってこのふたりがハッピーエンド。
 チャインピョは丘の上の王子さまで、ア ニーにあのチョンドヨン。
 かなりの豪華キャストです)
レンタルで一回見たあと、結局日テレのドラマチック韓流でやってたのまで見ちゃったというのに、 まっっっったく気づかなかった。。。激しく落ち込む。。。

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『ジャングル・ジュース』(16/100 '05)

シネマスクエア東急で土曜日から始まった韓流シネマフェスティバル2005で上映された『ジャングル・ジュース』に出かける。予約当時はしばらく会えない (←間違い)チャンヒョクの見納めのつもり(実際には『完全英語征服』が公開されますが)だったのだけど、ここ3本くらいでちょっと目をひかれてるイボム スとのダブル主演ということで、期待かなり大。

はじめてのシネマスクエア東急でしたが、けっこうちっさいのね。縦長で、スクリーンも小さくて、後ろのほうは字幕見えるのか?と心配になるほど。ムダにイスがふかふかで沈む沈む。いや、それはいいとして。。。

はじまりはけっこう斬新でポップなかんじ。おもしろそーじゃん。
冒頭すぐにイボムスと、またもやポンテギュが登場。最近イボムスの次くらいによく見てます、ポンテギュ。何度見ても、格闘家・武蔵に見える。。。ちょっとして、すぐにヒョク登場。若いしちょっと長髪だし、いーかんじ。ところが。。。

最 後まで入り込めなくて終わっちゃいました。映画を見てる最中に「いま何分くらい過ぎたかな」とか思ってるときはその映画がかなり好みではないのだけど、本 作も時間が気になって気になって。。。監督が言いたかったこと、描きたかったことがちっともわかんなかった。シリアス場面もコミカル場面も散りばめている んだけど、なんとも散漫。

ヒョクの魅力が出ていなかったのがいちばん残念。『日差しに向かって』のストイックで排他的、世を冷めた目で眺 める彼にやられてファンになったあたしと、『僕の彼女を紹介します』の純朴教員姿でファンになった友人が、ともに「ヒョクの魅力が出てない」と思ったって ことは、べつにこれヒョクでなくってもよかったんじゃないか?

イボムスの魅力も、ぜんぜん出てなかった。彼は渋い声とコミカルさのギャッ プが魅力で、それゆえに哀愁漂う雰囲気を身にまとっていて、「あははー」と笑ったあとにふっとさみしい気持ちにさせる演技が持ち味だと思うのだけど、おも しろくもなければ哀愁もなくって、これもべつにイボムスでなくてもよかったじゃんってかんじ。

なんだったんだ、いったい。

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Talk & Live @ クロサワ楽器本店

今年9本目のライブは新大久保・クロサワ楽器にて。

チェロの柏木広樹さんとギターの越田太郎丸さんの Talk & Live。
柏木さんはコーダボウというカーボンの弓を使うこともあるとのことで、
その選定会を兼ねたライブ。
事前予約制でしたが無料というお得なイベント でした。
(チェロを弾かないあたしみたいな客は、
 お店にとってはありがたくないでしょうが。。。)

チェロを習っている知人ふたり(こちら はお店にとってありがたいお客さま)と、
柏木さん、越田さんのファンである友人と連れ立って行ってまいりました。
1時間ほどのライブでしたが6曲ほど演奏 してくださり、お話もたっぷり。
久しぶりにエルメート・パスコアールの Bebe と、
越田さん作曲の Rudy が聴けて大満足。
これを満開の桜の下で聴くことがもしできるなら、
ほかにはもうなーんにもいらないな、なんて思いました。

あまりに満足すると、口数減っちゃう。
聴いた音がまだ体の中でふわふわ舞ってて、
ことばにできるほど落ち着いてないってかんじ、かな。

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2005/04/05

『オー! マイDJ』(15/100 '05)

キネカ大森で「韓国映画特選2005」というのを開催してまして、1週間ごとにけっこう有名どころを上映してます。その最初の2週はイウンジュ追悼上映となっていて、『永遠の片想い』と『オー! マイDJ』をやっています。未見の『オー! マイDJ』を見に行こうかどうか考えてたのですが、『ひとまず走れ!』『バンジージャンプする』のイボムスがかなりツボだったので、行ってみることに。

生まれつき目の見えないギョンウ(イウンジュ)が失恋の末に移り住んだ場所で出会うサンヒョン(イボムス)はバスの運転手。自作のラジオ番組風のテープをバスの中で流しているのだけど、ギョンウに「ださださなタイトルでー」と言われて自分だと名乗れず、ついつい別人を装ってしまう。でもギョンウにココロを奪われるにつれて、サンヒョンは二重生活が苦痛になって。。。

視覚障害というハンデを背負っているギョンウだけど、そのためにやりたいことを諦めてしまわないという設定がよかったな。恋もするしケンカもするし。だけど自分がだれかに頼ってしか生きていけないことも痛感していて、どうにもならない境遇を認識しているから踏み込むことに躊躇を感じる女性を、とても強く、とても弱く、演じていました。

イボムスはやっぱりツボ。イメージとしてはどうしても竹中直人ってかんじ。コミカルな演技と真剣に演じるときの渋さと、あと声のよさも。決してイイ男じゃないんだけど、なんだか目を引きつけられちゃうんだよな。。。

競演陣も個性派俳優が多くて楽しめました。
アニキをバカにしているようで、じつはとても心配して思いやりを発揮するイボムスの弟役に『浮気な家族』でムンソリの浮気相手の高校生を演じたポンテギュ。
「オレのことは白い柔道着と呼んでくれ」と言って、いつも黄ばんで異臭を放つ柔道着にテンガロンハットをかぶっている男の子を『誰にでも秘密がある』の末弟や『僕の彼女を紹介します』で家出少年を演じたチョンジェヒョン。
ばーさんが空から降ってこないかなと半ば本気で願う不動産屋さんを『吠える犬は噛まない』で犬鍋を炊く警備員を演じたピョンヒボン。ちなみにこの人、『秘密』でジウンの涙にころっと騙されるアジョシも演じてます。

来週はそのポンテギュが出ていた『浮気な家族』、その後も『子猫をお願い』『オールド・ボーイ』『誰にでも秘密がある』と、かなりおいしいラインナップが続きます。しかもレイトショーなので値段も1,300円なのが嬉しい。『子猫をお願い』は未見なので、ぜひとも見に行かねば。


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2005/04/02

『バンジージャンプする』(14/100 '05)

   
イ ウンジュウが自ら命を絶ったと聞いたとき、かなりのショックでした。
大好きな女優さんだったし、将来が楽しみな女優さんのひとりだったから。
気の強いのと も芯が強いのともどこか違う、
凛とした美しさのある女優さんでした。
彼女が生前もっとも好きだと言っていた映画だと聞いて、
絶対見なければと思っていたの が本日の3本目、『バンジージャンプする』。
ネタバレします。


「究極の愛」は何なのか。それがテーマ。
生まれ変わっても愛せるか。たとえ年齢の壁があっても。
たとえ性別という障害があっても。

大 学生のインウ(イビョンホン)はある雨の日、恋に落ちる。
それがテヒ(イウンジュ)。
インウの恋は手探りで、おっかなびっくりで、でもそれだけに純粋。
ほ かの人ではだめ。お互いにそう確認し合って、インウが軍に行く日。
約束の場所にテヒは現れなかった。
待って待って、待ち続けるインウは、最後には諦める。

17 年後、インウは国語の教師になっている。
結婚してひとり娘をもうけ、社会的にも安定した成熟した大人の男。
ところが赴任先の高校で担任を受け持ったクラス にヒョンスがいた。
ヒョンスの発言、行動、何もかもがテヒを思い出させる。
インウは混乱する。本当にヒョンスの中にテヒがいるのかと。
でもヒョンスは男子 生徒。生徒に、それも男子生徒に愛情を抱く教師を、
周囲が放っておくはずもなく。

イビョンホンの演技がすべて。
高校教師として画面に 現れた彼を見たとき、ひどく驚いた。
朴訥で不器用で一生懸命で、あるのはただ好きだというきもちだけ。
お金も責任も地位もない。けれどテヒがいればほかに は何もいらない。
そんな大学生が、ほんとうに17年分の年月を重ねた姿で現れたから。
なんなんだろう。ただ見かけが17年分年取っただけじゃなくて、
ちゃ んとそこに17年分の人生が見えるような。
そんな雰囲気をまとうことができる役者はそうはいないと思う。

苦悩してからの彼もすごかった。
背中が泣いてる、握りしめた拳が泣いている。
涙を見せなくても、泣いているのがわかる。
涙を見せないから、よけいに痛くて切なくて。

ヒョンスが、「ひとめぼれは顔とか体とかが好みのタイプだってだけ。
でも恋は、ひとめ見た瞬間に知ること。やっと出逢えたと」と言う場面があるのだけど、これはしばらくあたしの名言になりそうだな。

余談ですが、これにもイボムスが出てまして、
これまたいぃ味を出してるんだよね。

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2005/04/01

『サマリア』(12/100 '05)

キ ムギドク監督の問題作、『サマリア』。R15指定というからどんなにすごいのかと思ったけれど、映像的には決して衝撃的というかんじではなかったな。韓国 映画ってけっこう無駄に血が流れたり無駄にリアルだったりするけれど、これはむしろ隠すことで伝えてるかんじ。いや、もちろん映像的によ。テーマはしっか りR15指定にふさわしい(?)内容でした。以下、ネタバレします。未見で、これから見ようと思う方はご注意を。


いつかヨーロッ パに行こうと計画するチェヨンとヨジンは、その資金を売春で稼ぐ。客と寝るのはチェヨンの役目。見張りと金の管理はヨジンの役目。もともとが危うい年齢の ふたり。ふたりだけで世界は充分と思うのが友情の究極の姿だと誤解してしまう年齢のふたり。微妙な関係の変化が命取りになってしまう年齢のふたり。些細な ことがきっかけとなって、少しずつ関係が変化しようとした矢先、警察に追いつめられたチェヨンが窓から飛び降り、死んでしまう。

残された ヨジンは、チェヨンが寝た客をひとりずつ呼び出し、彼らと関係を持ち、そしてチェヨンが受け取った金を返す作業を始める。彼女なりの償いの行為。けれど、 それを刑事であるヨジンの父が知ってしまう。やり場のない怒りを娘ではなく、娘と関係を持った男たちに向けるヨジンの父。怒りは徐々にエスカレートし、と うとうチェヨンの最後の客、ヨジンの最後の償いの相手を殺してしまう。

サマリアと聞くと、まずまっさきに思い浮かべるのがキリスト教のよきサマリア人。異民族と迫害を受けながらも、他者には寛容で善意の象徴として描かれている。迫害を受け、だれからも理解されないにも関わらず、慈愛に満ちたその姿は、チェヨン亡きあとのヨジンのよう。

そ してもうひとつ思い浮かべたのは、ヨジンの父が最後の客を殺す場面。最初は手錠で殴りつけ、最後には石で頭を割るのだけど、手錠で殴るというのがなんと も。。。権威の象徴のようで。そして石。これもキリスト教の話になってしまうけれど、マグダラのマリアが娼婦であることを咎められ、人々から石を持って追 われるのです。このときキリストは、彼女を打てるのは自分はどんな罪も犯していないという人だけだ、と止めに入るのですが、状況から何から似ていて、けれ どヨジンの父には止めに入る人がいなくて、なんともやるせない気持ちになる。

感想は、まだわからない。もう一回、少し時間をおいてから見てみなくちゃいけないと思った。今回は考える時間もないままに立て続けに映画を見ちゃったからなー。しかも究極のアイドル映画(笑)

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『オオカミの誘惑』(13/100 '05)

やばいなーとは思ってたのですよ。
ポスターとか雑誌の記事とかちょっとした宣伝とか見るたびに。
やばいから見るのやめとこうかなーって。
絶対落ちるに違いないって確信があったもんだから。
でも3本ハシゴするには、これが時間的にも場所的にもちょうどよかったんだよね。。。
これも例によって、ネタバレします。


案の定、ですわ。しっかり落ちましたがな。
いやー、楽しんだ。すっごい楽しんだ。
これはね、究極のアイドル映画でした。ストーリーもキャストも、
とにかくすべてが文句のつけようのないアイドル映画(←ほめてます)

原作がネット小説で、10代の女性が書いたというものだけど、
これがもうすばらしー妄想です。
高校生くらいの女の子ならお風呂に入ってるときとか布団に潜り込んだあととかに
憧れの彼と自分を主人公にしてあれやこれや想像逞しく考えた経験があるでしょ。
こんなふうに恋されたらいーなー、あんなふうに守ってもらえたらいーなー、
そんなふうに甘えてもらえちゃったらすてきだなー、などなどなど。
そんな、だれでもが思い描く理想の男の子との理想の恋が
これでもかっ!と描かれているのです。(←ほめてます)

そのうえ、韓国ドラマによくある設定てんこ盛り。
三角関係、意地悪なライバル、交通事故、出生の秘密、不治の病。。。
次から次へと主人公を襲う不幸と幸せ、困難と幸せ、どうにもならない運命と幸せ。
笑わせて怒らせてハラハラさせて、最後にはホロリと泣かせる。うまいねー。(←ほめてます)

なにがいいって、やっぱりキャストでしょ。
主人公のハンギョンにイチョンア。
動かない彼女を見てるとちっともかわいーと思わなかったんだけど、
スクリーンで見たらなんだかえらくかわいくて。
美人じゃ決してないんだけど、くるくる変わる表情と、
大げさに驚いたり喜んだり泣いたり。
表裏がなくって自分の感情に素直で、人のきもちにも敏感で。
あれなら好かれて当然でしょーと思わせる何かが、彼女にはあるのです。
ひとつ間違えれば恨みとやっかみの的になってしまいそうなのに、その微妙なバランスは絶妙。

ハンギョンのハートを射止めるのがチョハンソン演じるヘウォン。
ハンギョンと同じ学校に通ってるワル。
無免許で車は乗り回すはバイク(こっちは免許ありそう)は乗り回すは、
けんかっ早いは、ぶっきらぼうだは、自信過剰だは。。。
そのうえ、いい男なんですねー。

そしてハンギョンを想うもうひとりが、
カンドンウォン演じるヘウォンの永遠のライバル・テソン。
バイクを乗り回し、ケンカっ早いところはヘウォンと同じ。
でもテソンはさみしそーなのですよ、いつも。
ふっと笑う顔がなんだかえらくさみしそうで、
見てたらほっとけなくなっちゃうのだな、これが。

こういうイイ男ふたりがライバルになるって場合、
たいがいはどっちかはイイ男だけどどっちかがダメってことが多くて、
見てるほうも「どっちにも決められなーい」とか思う主人公に
「何言ってんのよ、すぐ決まるでしょーが」とか突っ込んじゃって
感情移入できないことが多いのですが、今回は◎。
いやいや、花丸あげます。もうね、ほんっっとに選べないから(笑) 
見る前はカンドンウォンに落ちるんだろーなぁと思っていたのに、
チョハンソンにもあっさり落ちちゃったもん(←自慢すな。。。)

感動作を作ろうとか、名作を作ろうとか、
ちょっとひねりを入れてみようかなとか、
そんなのしないでイイ男をイイ男として描ききったところがすばらしい。
何度も言うけど究極のアイドル映画です。(←ほめてるのよ、ほんとに)


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