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2005/09/07

『バタフライ・エフェクト』(67/100 '05)

2005年67本めの映画は『バタフライ・エフェクト』。
2003年に「世界でもっとも美しい50人」に選ばれて、
PEOPLE 誌の表紙を飾ったというアシュトン・カッチャーの主演。
いわゆるタイムトラベルものにヒネリを加えたような作品です。
タイトルのバタフライ・エフェクトとはカオス理論のひとつで、
中国で蝶が羽ばたくと、アメリカで竜巻が起こる、
というように、ほんのささいなきっかけが大きな変化を生むことを言います。
以下、ネタバレ。


エヴァン・トゥリボーン少年は、幼いころから突然気を失って
その間の記憶がないという症状に悩まされています。
父親が精神病院に入院していることから
遺伝的病気を心配した母親が病院に連れて行くと、
備忘録として日記をつけるようにと指示されます。それが7歳のとき。
以来彼は、大学生になっても日記をつけ続けています。

幼い彼にはトミー、レニーという友人と、
そして初恋の相手、トミーの妹であるケイリーがいました。
けれどトミーたちの家庭環境は悪く、
エヴァンの母親は影響を考慮して引っ越すことに。
惹かれ合うケイリーに「必ず迎えにくる」と言い残し、
エヴァンは引っ越したのです。
けれどそれ以来、彼女に会うことはありませんでした。

ある日、エヴァンは7年間記憶を失わずに済んだことを祝いますが、
まさにその夜、再び記憶を失います。
なんとか失った記憶を取り戻そうとした彼は、ケイリーに会いにいきます。
けれど彼が封じ込めた記憶はまた、ケイリーにとっても思い出したくな記憶でした。
彼女はエヴァンに会った夜、自ら命を絶ちます。

激しく後悔するエヴァン。
そうして彼は、偶然にも過去を書き換える術を発見してしまいます。

結局、何度過去を書き換えてみたところで
誰もがハッピーになる結末などないのです。
そもそも、過去を書き換えるなど神の領域。許されるはずもない行為です。
人は与えられた境遇の中で、後悔しないように精一杯生きろ、ということかもしれません。

エヴァンは、何度か過去を書き換えるうちに、
まぁそこそこの結末に落ち着きます。
とどのつまりは、出逢うべき運命の人には、
いつか必ず出逢うことができるという、
やや安易な結末に落ち着いてしまうところは、なんだかちょっと興ざめ。

エヴァン・トゥリボーン。
Evan Treborn ですが、これは Event Reborn のことば遊び。
Event Reborn、「出来事の再生」とでもいうかんじでしょうか。
そもそもは、クリス・トゥリボーン、Chris Treborn という設定だったようです。この T を動かすと、Christ Reborn、つまり、「キリストの再来」です。
さすがにそれはどーかなーと、制作側も思ったのかもしれませんね。

バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/10/21
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