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2005/09/18

『ブラザーフッド』(73/100 '05)

ようやく見ました、『シュリ』のカンジェギュ監督の『ブラザーフッド』。
というより、チャンドンゴンとウォンビン主演の映画、
と言ったほうが通りがいいかな。
いやーーー、長かった。たっぷり2時間半。
でもじつはあっという間だったのだけど。
以下、少々ネタバレ。


ソウルで靴磨きをしながら家族の生計をたてているジンテ。
彼の望みは弟ジンソクが大学に進学すること。
そんなある日、朝鮮戦争が勃発。疎開のために駅に行っていたジンテらだが、
彼が目を離したすきにジンソクが強制的に兵に取られてしまう。
なんとしてもジンソクを家に帰して大学に通わせたいジンテは、
自らも兵として戦地に赴き、戦場で活躍して勲章を得、
見返りにジンソクを除隊させようとするが。。。

弟を除隊させるために手柄を立てなければと決心したジンテ。
けれど彼は戦場でだんだんと人間性を失っていきます。
そんなジンテを見て、彼の真意を疑い始めるジンソク。
兄は戦いを楽しんではいまいか、と。その心の葛藤を、
ウォンビンが非常にリアルに演じています。チャンドンゴンを喰う勢い。

確かに、戦場で人間性を保てるほうが奇特なのかもしれない。
やらなければ、やられる。一瞬の気の迷いと判断ミスが、自らの死を招く。
けれど、今自分がまさに殺そうとしているその相手は、
鏡の中の自分だと気づかない。平時なら用意に理解できる簡単なことも、
死の恐怖から生まれた憎しみの前では不可能。
そんなことを、まざまざと見せつけられた映画です。

人間の脳は、脳幹の部分は生命維持をつかさどる機能を果たしているのですが、
この部分はは虫類から進化した過程でも変化がないのだそうです。
人間は、進化の過程で脳を作り替えてきたのではなく、付け足してきたのだと。
つまり、は虫類の脳の上にほ乳類の脳をつけたし、
そこにさらに人間の脳をつけたしたというのです。
そして、人間の脳の部分を獲得したとき、
人は言語や知性、理性を獲得したのだそうです。
この知性や理性が、脳幹を制御している。
つまり、生命の継続が危機にさらされたとき、
脳幹は迷わず戦闘態勢に入る指令を出すのですが、人は人間の脳を使い、
闘争本能と闘って脳幹の指令を制御することができるのです。
思うに、戦場という極限状態では、ほ乳類の脳も人間の脳も、脳幹の「攻撃せよ」という指令を制御することができなくなるのじゃないでしょうか。

それにしても、ビンくんはとてもいい役者になってきました。

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