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2005年9月

2005/09/28

『Mr. インクレディブル』(75/100 '05)

飛行機の中では映画を見まくってやろうと思っていたのに、
行きの飛行機ではついころっと眠ってしまって2本しか見れず。
帰りにいたっては、個人用テレビのシステム不具合で、テレビ使用できず。
結局見れたのは、行きの2本だけでした。

で、その行きの飛行機で見たのがこれ。
このたぐいの映画は劇場ではほとんど見ないのだけれど、単純に楽しめました。
勧善懲悪で、キャラの役割がはっきりしてるから見やすい。
小さな画面でも、髪の毛とかが揺れる様はとてもきれいに見えたので、
映画館の大画面ではさぞかしリアルに見えたのだろうなぁと。

ま、見たところで何かを考えさせられたり人生の行く先が変わってしまう映画ではないけれど。

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『レディ・ジョーカー』(76/100 '05)

飛行機内で見た2本めがこれ。
頭が疲れてきたので、日本映画で負担を減らそうという魂胆。
ところがこれが大失敗。

高村薫にしても宮部みゆきにしても、
長編でミステリー+人間模様を描く作家の作品を、
およそ2時間の映画に凝縮することなど到底無理な話なのだ、
ということは頭ではよーーーくわかているのだけど、
やっぱり駄作だなーと思うと腹が立つ。
原作を読んでない人にストーリーがさっぱりわからないような作りでは
お話になりません。

加えて、セリフをだれにでもわかるようにきっちり話せない役者は、役者失格です。
ただでさえストーリーが追えてないのに、
セリフまで聞き取れないんじゃどうしようもない。

助演というかんじになるんでしょうけど、
吹越満と吉川晃司と加藤晴彦がよかった。
あとはどうでもよい。

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2005/09/19

『私の頭の中の消しゴム』(74/100 '05)

試写会に当たって、『私の頭の中の消しゴム』を見てきました。
日本で、緒形直人と永作博美が主演した『Pure Love』を下敷きにしたと聞いていたので、おおよそのストーリーはわかっていながらの鑑賞です。
以下、ネタバレ。



スジンは物忘れがはげしくて、いつもどこかに何かを忘れてきたり、
数字や何かを思い出せなかったりする。
ある日、コンビニにコーラと財布を忘れてスジンは、
取りに戻って、コーラを持って出てきた男と鉢合わせる。
彼がコーラを取ったと思い込んだスジン。
彼の手からコーラを奪って飲み干す。それがチョルス。

こうして出逢ったスジンとチョルス。
時間がすぎて、ふたたび出逢ったときには、ふたりとも相手を運命の人と思う。
そうしてふたりは結婚し、しあわせな時間を過ごすけれど、スジンは病気にかかっていた。
それはアルツハイマー。しあわせな思い出も、チョルスも、そして自分のことさえ記憶から消してゆくスジン。
ゆらゆらと覚醒と忘却の狭間を行き来するスジン。
ある日、とつぜんに頭が冴えた日、
彼女はチョルスのことを思って彼のもとを去ります。
けれど、彼女を守りながら生きていこうと決めていたチョルスは。。。

美しいチョンウソンを見ることができるというだけで、
あたしには価値の高い映画でした。
これまでかたくななほどにラブストーリーを避けてきたウソンしぃですが、
彼がやらずしてだれがやる、です。

少し頭を右に傾けてうるうるした瞳で話す彼。
唇の右端にタバコを加えてこちらを見上げる彼。
うとうとしながらスジンを抱きしめて、しあわせそうに微笑む彼。

周囲では涙をこらえたり、鼻をすすったりする気配で満ち満ちていましたが、
あたしはと言えば、つーーーーと涙がこぼれたのは2回くらいでしょうか。
物語そのものは、それはリメイクですから新鮮味に欠けてしまうのは致し方ないでしょう。
でもいいのです。これは美しいチョンウソンを見るための映画なのですから。


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2005/09/18

『ブラザーフッド』(73/100 '05)

ようやく見ました、『シュリ』のカンジェギュ監督の『ブラザーフッド』。
というより、チャンドンゴンとウォンビン主演の映画、
と言ったほうが通りがいいかな。
いやーーー、長かった。たっぷり2時間半。
でもじつはあっという間だったのだけど。
以下、少々ネタバレ。


ソウルで靴磨きをしながら家族の生計をたてているジンテ。
彼の望みは弟ジンソクが大学に進学すること。
そんなある日、朝鮮戦争が勃発。疎開のために駅に行っていたジンテらだが、
彼が目を離したすきにジンソクが強制的に兵に取られてしまう。
なんとしてもジンソクを家に帰して大学に通わせたいジンテは、
自らも兵として戦地に赴き、戦場で活躍して勲章を得、
見返りにジンソクを除隊させようとするが。。。

弟を除隊させるために手柄を立てなければと決心したジンテ。
けれど彼は戦場でだんだんと人間性を失っていきます。
そんなジンテを見て、彼の真意を疑い始めるジンソク。
兄は戦いを楽しんではいまいか、と。その心の葛藤を、
ウォンビンが非常にリアルに演じています。チャンドンゴンを喰う勢い。

確かに、戦場で人間性を保てるほうが奇特なのかもしれない。
やらなければ、やられる。一瞬の気の迷いと判断ミスが、自らの死を招く。
けれど、今自分がまさに殺そうとしているその相手は、
鏡の中の自分だと気づかない。平時なら用意に理解できる簡単なことも、
死の恐怖から生まれた憎しみの前では不可能。
そんなことを、まざまざと見せつけられた映画です。

人間の脳は、脳幹の部分は生命維持をつかさどる機能を果たしているのですが、
この部分はは虫類から進化した過程でも変化がないのだそうです。
人間は、進化の過程で脳を作り替えてきたのではなく、付け足してきたのだと。
つまり、は虫類の脳の上にほ乳類の脳をつけたし、
そこにさらに人間の脳をつけたしたというのです。
そして、人間の脳の部分を獲得したとき、
人は言語や知性、理性を獲得したのだそうです。
この知性や理性が、脳幹を制御している。
つまり、生命の継続が危機にさらされたとき、
脳幹は迷わず戦闘態勢に入る指令を出すのですが、人は人間の脳を使い、
闘争本能と闘って脳幹の指令を制御することができるのです。
思うに、戦場という極限状態では、ほ乳類の脳も人間の脳も、脳幹の「攻撃せよ」という指令を制御することができなくなるのじゃないでしょうか。

それにしても、ビンくんはとてもいい役者になってきました。

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2005/09/16

『メリンダとメリンダ』(71/100 '05)

2005年71本めの映画は、ウッディ・アレン監督の『メリンダとメリンダ』。
人生はコメディかトラジェディか。カフェで始まる議論。
同じ状況のひとりの女性のたどる喜劇と悲劇。
以下、ネタバレ。


葬式に向かう前にカフェで話し込む四人組。
そのうちのふたりは脚本家。ひとりはコメディ専門、もうひとりは悲劇専門。
このふたり、それぞれ、「人生は喜劇だ」「人生は悲劇だ」と信じている。
結論の出ない議論。と、若い男がある状況を設定する。

医者と結婚し、ふたりの子どもをもうけ、
はたから見たらしあわせこのうえない女性。
けれど彼女は医者の妻という地位に飽きて浮気。
結婚は破綻し、養育権も奪われる。
そのうえ浮気相手は別の女を作り、彼女は悲劇のどん底に。
彼女の選んだ選択は、自分を捨てた浮気相手を殺すこと。待ち伏せて彼を銃殺。
けれど優秀な弁護士のおかげで暴発した銃の犠牲になっただけとの結末。
服役を終えて自殺を図ったけれど死にきれなかった彼女。そうメリンダ。
このメリンダに、ふたりの脚本家がそれぞれ、コメディと悲劇の人生を用意します。
ラブコメの主演・メリンダ。悲劇の主人公・メリンダ。

結局は、ものの見方で喜劇にも悲劇にもなりうる。そんなことが言いたかったの?
少なくともあたしは、どうせ短い人生でやり直してるヒマもないなら、楽観的に生きたいなと、そう思いました。
自分の都合のいいように解釈して生きたほうが、何倍も楽しい。
そんなふうに思った映画でした。

それにしても、悲劇は伝染する。喜劇は伝染しないのに。

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『ライフ・アクアティック』(72/100 '05)

2005年72本めの映画は『ライフ・アクアティック』。
『ゴースト・バスターズ』のビル・マーレイの主演というので、
えっらい期待して見に行く。
劇場で見た予告編もすっごくおもしろそうだったので。
で。。。。。


いや、予告編の作り、すごかったってことが判明した。
あれでホイホイ劇場まで見に行っちゃった人(あたしを含めて)けっこういたと思う。
が、、、

肝心の映画はテンポがいまひとつで、笑うに笑えずの中途半端シーンが多かったし、ともかく長い。ムダに長い。とくに前半。あと20分は軽く縮められたんじゃないかと思う。

物語はボブ・マーレイ扮する海洋生物学者でありドキュメンタリー映画製作をしてるスティーブ・ズィスーが、後年落ちぶれてヒットも飛ばせずにいるんだけど、親友を食ったサメを追う最後の航海に出る、というもの。
別れた奥さんの息子が現れたり、ケイト・ブランシェット演じる雑誌記者が同行取材をしたりして、色を添えます。

どこまでもあやしい探検家・ズィスーと、一癖も二癖もあるその仲間たち。
ファンタジックな CG も取り入得れながら、随所に笑いを散りばめて。。。

が、先述の通りともかくテンポが悪い。
まったりとしてる映画は嫌いじゃないけど、まったりさせようと思って作ったのか、結果としてまったりしちゃったのか、判然としない。
ちょっと日本人にはわかりずらい笑いのツボを狙ってるかんじ。
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を楽しく見れた人にはいい映画かな。

それ以外の人にとってはーーーーー。
チーム・ズィスーのメンバーでいっつもギターを抱えて歌ってる、ブラジリアン・ソウルの若き新星、セウ・ジョルジの歌を聴けるというだけでも価値が高い映画。
でも、人によってはそれだけの映画。
ジョルジなんてどうでもいいって人には、箸にも棒にもかからない映画。

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2005/09/11

『同い年の家庭教師』(70/100 '05)

2005年70本めはキムハヌル、クォンサンウ主演の『同い年の家庭教師』。
実話に基づいてネットで発表された作品をベースに、2002年に映画化されたもの。

大学生のスワンが家庭教師をすることになった高校三年生は、2年留年したために自分と同い年のジフン。
ケンカっ早く、タバコを吸ってまともに教えることもできないジフン。
スワンは、果たしてテストの平均点が8点というジフンをまともにできるのか。。。

手っ取り早く言うと、そんな映画。
いわゆるラブコメ。やや、アイドル映画気味なとこもあります。
もちろんサンウしぃの。
キムハヌルは初めてのラブコメでその魅力を遺憾なく発揮し、
これで「ロマコメの女王」なる称号を獲得。

クォンサンウは3本め。ひとつ前の『ひとまず走れ』もややアイドル映画的なとこがありましたが、あちらはむしろソンスンホンのアイドル映画ってかんじだったかな。
本作ではケンカシーンはもちろん、バイクに乗ったり、惜しげもなく鍛え上げられた体を披露したりと、ファンにはたまらないのじゃないでしょうか。

しかしふたりとも若いね。

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2005/09/09

『花嫁はギャングスター』(69/100 '05)

   
2005年69本めの映画は『花嫁はギャングスター』。
期待はしてなかったくせに、すっごく楽しみにして見た映画でした。
以下、ネタバレ。


26歳のウンジンはヤクザの No.2 で、子分も50人。誰もが恐れるお人です。
小さいときに両親を亡くした彼女は、施設でたったひとりの姉と別れます。
ようやく探し出した姉は、末期ガンでした。
その姉の「最後の願い」が、ウンジンの花嫁姿。
そこでウンジンは部下に指示し、結婚相手を捜します。
白羽の矢が立ったのは、誠実だけが取り柄のさえない公務員、スイル。
自分の妻の正体を知らないまま彼女に振り回されるスイルですが。。。


いやいや、楽しかった。
B 級映画と言ってしまえばそれまでなんだけど、笑わせ、手に汗握らせ、そしてほろりとさせる、いわば B 級の王道をいってる映画です。
頭空っぽにして没頭できました。

なんたって、ウンジンを演じたシンウンギョンがかっこよかった。
ワイヤーアクションとか、ほとんど自分でやってるようです。
訓練も厳しかったって。
化粧っけナシで、ニコリともせずに低い声で話す彼女、すてきでした。
メイキングでにこにことしてる彼女が見れるのですが、そのギャップがすごい。

脇もずいぶんと見知った人で固められてました。
夫役のパクサンミョンも、誠実を絵に描いたような優しい人柄にあふれてて、
でもいざというときには底力を発揮しちゃうのがいい。

彼女のボス役に、『ホテリアー』の料理長、『新貴公子』の監督、
『ナイスガイ』のヤクザの組長を演じたミョンゲナム。
田舎から出てきたばっかりの水玉パンツ少年を『アナーキスト』で語り役をやってたキムイングォン。
彼女の子分で、ただひとりスーツにネクタイ、
メガネをかけてるインテリくんのヒョミンを、『悲しき恋歌』のヨンジョンフン。
覚えてる限りではセリフがあったのは1シーンだけですが、
うしろで一生懸命顔の表情変えて演技してます。いまより少しやせてるかんじ。
さらに、ウンジンの偽両親を頼まれるおでん屋のおじさんに『初恋』でペヨンジュンのお父さんをやってるキムインムン。
ふたりの結婚式の神父役で、『ナイスガイ』の悪役サンジンを演じてたアンソクファン。
そして最後、ウンジンと対決する抗争相手のヤクザのボスをあのチェミンス。
豪華です。
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2005/09/07

『ベルリン、僕らの革命』(68/100 '05)

   
2005年68本めの映画は、『ベルリン、僕らの革命』。
考えてみたら、ドイツ映画というのは初めて見たのかも。。。ほかに記憶がない。
なのに、最初に出てきた家族のお母さんに見覚えがあったりする。うーん。
以下、ネタバレ。


ヤンとペーターは15年来の親友。
革命を夢見る彼らは、エデュケーターと名乗り、
富めるブルジョワを教育しようとしている。
ペーターがスペイン旅行に出かけてる間、
彼の恋人ユールの引っ越しの手伝いをするヤン。

けれどその彼女にアンラッキーな出来事が起こる。
慰めるうちに、ヤンは彼女に自らの正体を明かしてしまう。
ユールは1年前に事故を起こし、ぶつけたベンツの賠償金を払い続けている。
その持ち主の家に忍び込み、エデュケートしようというのだ。

しかし警報装置が作動し、あわてて逃げるはめに。
ところが翌日、携帯を忘れてきたことに気づいたユールは、
再びヤンとともに家に忍び込む。
と、そこに会社に呼び出され休暇から戻った家主が。。。

突然の出来事にあわてたふたりは、
ペーターも呼び出して家主を誘拐することに。。。


なんだか、年を食ったせいなのか、ほとんど共感できずに終わってしまいました。
革命とか声高に叫んでるけど、革命も恋愛も同レベルで、「どっちも真剣」という態度が「どっちもてきとー」と紙一重に見えてしょうがない。。。
そのせいで、何を言っても言い訳かワガママにしか聞こえないという悪循環。
若さってそんなもんなのかもしれないけれど、
気に食わないからとりあえず反対しとくかな、
みたいなのには共感できないよ。

最後の最後、あれはきっと「裏の裏をかいて痛快だぜ」みたいな効果を狙ったのでしょうが、字幕だけじゃそのあたりが伝わりきらずに弱いかな。
ドイツ語はいっさいわかりませんが、このシーンは英語だった。
つまり、彼らはもうドイツ国内にはいないのだ、ということなんだけど、
果たしてそれが字幕だけでどれだけ伝わったかは疑問。
だいじなとこなんだけど。

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『バタフライ・エフェクト』(67/100 '05)

2005年67本めの映画は『バタフライ・エフェクト』。
2003年に「世界でもっとも美しい50人」に選ばれて、
PEOPLE 誌の表紙を飾ったというアシュトン・カッチャーの主演。
いわゆるタイムトラベルものにヒネリを加えたような作品です。
タイトルのバタフライ・エフェクトとはカオス理論のひとつで、
中国で蝶が羽ばたくと、アメリカで竜巻が起こる、
というように、ほんのささいなきっかけが大きな変化を生むことを言います。
以下、ネタバレ。


エヴァン・トゥリボーン少年は、幼いころから突然気を失って
その間の記憶がないという症状に悩まされています。
父親が精神病院に入院していることから
遺伝的病気を心配した母親が病院に連れて行くと、
備忘録として日記をつけるようにと指示されます。それが7歳のとき。
以来彼は、大学生になっても日記をつけ続けています。

幼い彼にはトミー、レニーという友人と、
そして初恋の相手、トミーの妹であるケイリーがいました。
けれどトミーたちの家庭環境は悪く、
エヴァンの母親は影響を考慮して引っ越すことに。
惹かれ合うケイリーに「必ず迎えにくる」と言い残し、
エヴァンは引っ越したのです。
けれどそれ以来、彼女に会うことはありませんでした。

ある日、エヴァンは7年間記憶を失わずに済んだことを祝いますが、
まさにその夜、再び記憶を失います。
なんとか失った記憶を取り戻そうとした彼は、ケイリーに会いにいきます。
けれど彼が封じ込めた記憶はまた、ケイリーにとっても思い出したくな記憶でした。
彼女はエヴァンに会った夜、自ら命を絶ちます。

激しく後悔するエヴァン。
そうして彼は、偶然にも過去を書き換える術を発見してしまいます。

結局、何度過去を書き換えてみたところで
誰もがハッピーになる結末などないのです。
そもそも、過去を書き換えるなど神の領域。許されるはずもない行為です。
人は与えられた境遇の中で、後悔しないように精一杯生きろ、ということかもしれません。

エヴァンは、何度か過去を書き換えるうちに、
まぁそこそこの結末に落ち着きます。
とどのつまりは、出逢うべき運命の人には、
いつか必ず出逢うことができるという、
やや安易な結末に落ち着いてしまうところは、なんだかちょっと興ざめ。

エヴァン・トゥリボーン。
Evan Treborn ですが、これは Event Reborn のことば遊び。
Event Reborn、「出来事の再生」とでもいうかんじでしょうか。
そもそもは、クリス・トゥリボーン、Chris Treborn という設定だったようです。この T を動かすと、Christ Reborn、つまり、「キリストの再来」です。
さすがにそれはどーかなーと、制作側も思ったのかもしれませんね。

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2005/09/05

『復讐者に憐れみを』(65/100 '05)

   
2005年65本めは『復讐者に憐れみを』。
『オールドボーイ』のパクチャヌク監督の復讐三部作、第一作め。
彼の4作め、2002年の作品。(撮影は2001年)
「救いがない」「残酷だ」といった評を前もって耳にしていたので、
それなりの心の準備をして視聴。
以下、少々ネタバレ。



「すごい映画を見ちゃったな」 というのが、見終わってすぐの感想。

腎臓病の姉を抱えてぎりぎりの生活をしている聴覚障害者のリュ。
臓器密売組織から姉に適合する腎臓を斡旋してもらうべく、
退職金と自分の腎臓をひとつ提供する。
けれど彼は騙され、金も腎臓も奪われてしまう。
その後、適合する腎臓の提供が得られると医者から告げられるが、
彼にはもう手術費用がない。

リュをそそのかし、誘拐を企てるヨンミ。
リュをクビにした工場の経営者・トンジンの娘を誘拐し、
金を受け取ったら無事に娘を返すことに。
しかし、弟が自分のために誘拐をしたと知った姉は自殺。
そのうえ、ちょっと目を離したすきに娘も溺れ死んでしまう。

金を奪われ、娘を奪われたトンジンは復讐を決意。
リュもまた、臓器密売組織に復讐しようと準備を始める。


不幸の連鎖反応。
よかれと思ってやったことが、不幸を導く。
それは自分の不幸のことも、他人の不幸のこともあるけれど。
そしてそのマイナスを清算しようと起こす別の行動が、新たな不幸を招く。
どこかで、だれかが、ツケを払わなければ、この連鎖反応は終わらない。
血で血を洗う復讐は、何を残したんだろう。

正直、まだ頭の中が整理できてなくて、
この映画をどう理解したかを自分でわかってないかんじ。
ただ、最初に覚悟してたような凄惨さは、そんなに感じなかった。
ヴァイオリンをメインにした音楽のせいなのか、
俯瞰映像や遠景ショットを多用して、実際に血の流れるシーンを
遠くから眺めるように撮影してたせいなのか、それともたんに、
韓国映画のリアルな映像に慣れてしまっただけなのかわかりませんが、
ともかく、目をそらしたくなるような、耳を塞ぎたくなるような、
そんなシーンは予想よりも少なかった。

むしろ、血が流れて痛そうとか、殴られて痛そうとか、そういう痛みよりも、
心のなかのだいじな部分を無神経になでられたような痛さがあります。
これまで信じて疑わなかった「常識」に、疑問を突きつけられたような、
そんな鈍い痛さ。

ソンガンホの演技は言うまでもなく。

シンハギュンは目としぐさだけの演技で、
リュの感情を過不足なく演じていました。
リュの感情が伝わらないのは問題外だけど、大げさすぎても興ざめする。
けれどハギュンの演技は、まさに「過不足なく」。すごいことです。
常軌を逸しちゃった、どこかキレてる人物を演じさせたらすごいシンハギュンですが、そのスタート地点を見たような気がします。

ペドゥナも、世の中に背を向けて、思い込んだことに忠実に生きる強さ
(ある意味では弱さと紙一重の強さだけど)を持ったヨンミを、
ことさら大げさにするのでなく演じてました。
彼女にとってはかなり精神的に負担の多い役だったのじゃないかと思うけれど、
その意味でもすごいな、と。

しばらくしたら、もういちど見直してみたい映画です。

余談ですが、「デラックス版」の DVD には特典映像などが豊富です。
撮影当時、シンハギュンとペドゥナが交際宣言をしたことも話題になった映画ですが、メイキングの映像などを見ていると、ほんとに微笑ましいです。
周囲もそれを承知していて、自然にそれを受け入れているかんじで。
(その後、2年ほどして別離宣言をしました)


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『フレンチなしあわせのみつけ方』(66/100 '05)

2005年66本めの映画は『フレンチなしあわせのみつけ方』。
主演はシャルロット・ゲンズブール。
イヴァン・アタルはシャルロットの夫役で出演し、また監督もやってます。
以下、ネタバレ。



そもそもフランス映画は苦手で
劇場ではよっぽどのことがないと見ないあたしですが、
それならなんでこの映画をレンタルしようと思ったのかといえば、
それはひとえにデップさまです。
そして、、、文字通り、デップさまを見るだけに終わってしまいました。

わからない。
主演が違っても監督が違っても時代が違っても、どーにもわかりません。
なぜこんなにもフランス映画に拒絶されるのか、
あたしの何がいけないのでしょうか。

かるーく見れて、ふふって笑ったりもして、でも見終わったら何も残らない。
「男って身勝手よね」とか、「浮気はしかたないのよ、人間のサガだから」とか、そう思えということ?
だれか教えてください。
それとも、あえて何かを学ぼうなんて思ってはいけないの?

これがフレンチなしあわせだって言うんなら、あたしはいらない。
あ、でもデップさまと出逢えるんなら、フレンチなしあわせもいいかも。(おいおい。)

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2005/09/03

堀尾和孝@ソケースロック(四谷三丁目)

   
今年23本めのライブは、同僚に誘われて四谷三丁目のソケースロックへ。
堀尾和孝さんのアコギ一本勝負。パーカッションの加藤華子さんとデュオ。
あたしはお初な方でしたが、アコギでこんな曲までやっちゃうの?みたいな突拍子のなさがすてき♪

一部は比較的オーソドックスなかんじでのスタートでした。
アコギでフィンガーピッキング。
なんとなくあたし的アコギ界の神様、トミー・エマニュエルを思い出すかんじ。
ところが一部の最後にのけぞらされました。「チャルダッシュ」です。
ヴァイオリニストが好んで弾くハンガリーの曲で、
何と言っても早弾きが腕の見せ所。
これをベース音入れながら独りで弾こうって言うんですから、いやはやなんとも。

二部にはボーカルが加わりました。
石渡美香さん。歌手で、画家で、女優さんでもあるのかな。
『冷静と情熱のあいだ』で、ユースケさんのお相手の「秘書課のなんとかちゃん」を演じてたそうです。

三部はまたデュオ。ここでは「おさわりコーナー」と銘打っての演奏。
一瞬ぎょっとしましたが、リクエストされた曲のさわりをちょろっと弾くと、そんな意味です。
「ハートブレーカー」とか、「スタンドバイミー」とか、さわりだけという割に、きっちりと演奏してくださって。
最後はまたもやのけぞったのですが、「リベルタンゴ」ですよ。
これをギターでよく弾こうと思うなーと、そこで感心。
そしてオオラス、「スピードスター」。

合間にちょっとお話させていただいて、「すきなギタリストは?」と聞かれたのでトミー・エマニュエルと答えたところ、なんと彼が現在のスタイルでギターを弾くきっかけになったのがトミーだったんだそうです。
「いま来日してるよねー」と言われて、思わずでかい声で言っちゃいました。
「そうなんですかっ!」

よくよく聞いたら、愛知万博で演奏するのに来日して、
ついでに(?)ライブもやるのだとか。
堀尾さんはすでにチケットをゲットしてらっしゃるとのことでした。
自宅にもどってさっそく調べたところ、ぴあで出てくるのは大阪2daysだけ。Sold Outです。
で、東京のハコの名前を入れて検索したところ、
こちらはキャパ50という小さなところでやるのだけど、予定枚数終了。
キャンセル待ち受付中とのこと。絶望です。
なんでも、大阪のチケは5分で完売。追加公演も10分で完売したんだとか。

あーーーー、神様。
日本にいるのに、いつどこでやるのかもわかっているのに、
それなのに聞けないなんて。。。
どうしてもっと大きなハコで、せめてプレイガイドでチケを扱ってくれるような、そんなライブをしてくれないのでしょうか。。。

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2005/09/01

NAOTO@渋谷AX

   
今年22本めのライブは、
待ちに待った NAOTO さんのレコ発、渋谷 AX でした。

そもそも CD『Sanctuary』が発売になったのは4月6日ですから、かれこれもう5か月。
チケットを財布に入れて待つことおよそ2か月。長かったーーー。
でも待った甲斐がありました♪

真っ白な衣装に身を包んだ彼が登場すると、会場はしんと。
やっぱり彼の高音はとてもすてき。繊細で優しいのに力強くて。
ギターの遠山哲郎さんといい、ヴァイオリン・ヴィオラの真鍋裕さんといい、
みなさんとてもすてきな音を出す人ばかり。
最初は少し緊張気味だなと思ってたのですが、MC でお話されてからいつもの NAOTO さんに。

そしてもうすぐ半分かな、というくらいのところ、曲が終わってステージが暗転。
スタッフさんが何やら忙しく動き回っているそのとき、見慣れた楽器のシルエットが。。。
「えーーーーと、、、あれはチェロ?」と思っていると、チェロを抱えたその人が、長めの髪を耳にかけるしぐさを。。。

「も、、もしかして、、、」

一気に緊張が走るツレとあたし。。。
果たして、ステージにライトがともるとそこにはチェリスト・柏木広樹さんがっ!
スペシャルゲストでした。
柏木さんのオープンもあって、耳も目も、どっちに集中していいのやら。
当然ながら、ふたりで大興奮でございました。
こんな贅沢、罰が当たります、きっと。

柏木さんは1曲で退場されましたが、その後イマージュオーケストラ・ストリングス部門の面々として再びご登場され、アンコールまで含めて合計6曲(だったかな?)、演奏されました。

なんてしあわせな時間だったんだろう。。。
いまも、頭の中では NAOTO さんのメロディーが回ってます。
すばらしい奏者でありながら、またすばらしい作曲家でもあることを再認識した夜でした。

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