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2005年12月

2005/12/31

『僕の彼女を知らないとスパイ』(106/100 '05)

今年最後の映画は、『1%の奇跡』主演のキムジョンファ初出演映画、
『僕の彼女を知らないとスパイ』。2003年の作品で、共演はコンユ。
彼も、2作目にして初主演の映画です。そもそもキムジョンファはかなりすきで、この映画もまさか日本で見られるとは思っていず、韓国の VCD を入手済みだったのですが、見る前に DVD が発売されちゃいました。
喜んでいいやら、悲しんでいいやら。。。
以下、ネタバレ。


北朝鮮からのスパイ・リムゲスンは特命をおびて韓国に潜入、
キムという男を捜していた。韓国に住む同志の家に居候し、
その家の娘パクヒョジンとして、バーガーキングでアルバイトを始めたところ、
「オルチャン」として人気が出て、あろうことかネットの「彼女を知らないとスパイ」というサイトで「エンジェル」となってしまう。

彼女の写真を勝手に撮影してサイトに掲載した男、パクゴボン。
彼は本来は優秀ながら不運が重なって現在三浪生。
その彼が、予備校近くのバーガーキングの店員ヒョジンに恋をする。
なんとか彼女にアタックを!と思うのだが、無情にも召集令状が。。。
残された日数はあと10日。彼はヒョジンをモノにできるのか。


軽いラブコメですが、けっこうツボを抑えていた、高感度の高い映画でした。
ちょっと贔屓目に見ているという感は否めませんが、それでもなかなかだと思います。
設定はちょっと『SPYリー・チョルジン 北朝鮮から来た男』に似てなくもないですが、こちらのほうは最後が悲劇ではないぶん、後味がよかったです。
とはいっても、決してハッピー・エンドではないのですけど。。。

やっぱり、キムジョンファはかなり好みのタイプの女優さんでした。
気の強そうな感じとか、女の子に好かれなさそうな感じとか、
ひとりで生きられそうとか、そういうイメージの女性はとても好き。
漢字一字で表すと「凛」。キムジョンファは、そんな感じでした。

コンユも、いままでほとんど意識したことがなかった俳優さんでしたけど、
ちょっと頼りなさそうなお人よし、裏を返せばとても優しい男性を好演してました。
なかなかどうして、捨てたもんじゃないですよ。


僕の彼女を知らないとスパイ DVD 僕の彼女を知らないとスパイ

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2005/12/26

『秘蜜』(105/100 '05)

シムジホくん主演の映画、『秘蜜』を見ました。
映画館でやるのかなーと思っていたのですが、
結局セル DVD の発売というところで落ち着いたようです。
それにしてもすっごいタイトルになってます。
もともとは『緑の椅子』というタイトルなのですが、
この日本タイトルにこのジャケット。。。
DVD 屋さんで違う場所に置かれないかと心配。
以下、ネタバレ。



親友を失ったヒョンは、大学への入学手続きをする気力もないほどに落ち込んでいた。
そんなヒョンに、CD ショップで運命的な出会いが待っていた。
出会ったのは、32歳で離婚歴のあるムニ。
抗えない力に引きずられ、関係をもつふたり。
けれどそれはいずれ社会の知るところとなり、
ムニは未成年者に対する淫行で罪に問われる。

出所後、100時間の社会奉仕を命じられたムニ。彼女を待っていたのは、ヒョン。
会えなかった時間を埋め合わせるように体をあわせるふたり。
けれどムニは、ホテルを出るなりヒョンに「もとの生活に戻りましょう」と別れを告げる。

諦められないヒョンはムニの向かった彼女の親友ジンの家に先回りする。
ヒョンを失ったさみしさに身を引き裂かれそうだったムニは、ヒョンの顔を見てはもう彼を突き放せない。
たとえ社会全体が敵に回っても、ふたりにはそれは「愛」でしかないのだから。
そしてヒョンが20歳を迎える日、彼らは両親や元夫を招いてパーティーを開く。
その翌朝。。。



冒頭に DVD 屋さんで違う場所に置かれないかと心配、と書きましたが、
最初の半分くらいは日活ロマンポルノか?と見まごうほどです。
さすが18歳以下観覧禁止。「これきっついなー」と思う反面、
BG も含めて音がほとんど聞こえずに映像だけ、その映像も、
外は夕焼けかな?と思うように蜂蜜色がかかっていて、なんだかとてもきれい。
主演のソジョンもきれいだし、シムジホくんもとってもきれい。
ふたりとも無駄なお肉がなくって。

ところが最後の30分、突然、舞台でお芝居を見てるようなかんじになります。
わざとらしいセリフ回しと、過剰な演技。ふつうは口に出さない、
けれどだれもが思っていることを役者に言わせて、アイロニーたっぷりに。
おそらく前半を見ていた人たちが一度は思ったであろうことを、
役者が偉そうに口にするのですが、それをいざ画面のこっちで聞いていると、
正しいのはどちらなのかわからなくなってくるような、
痛切に批判を浴びたような、そんなかんじです。
この最後の30分をどう解釈して受け止めるかで、
映画全体の評価が分かれるでしょう、きっと。

皮肉と言えば、19歳のヒョンは終始32歳のムニに敬語を使い続けて、
とうとうムニに「敬語を使わないで」と言われたりするのですが、
ムニが彼を名前で呼ぶとき、「ヒョン」とか「ヒョナー」と言うのです。
「ヒョン」は「兄さん」という韓国語と同じです。
もちろん、女性が男性を呼ぶときは「オッパ」で、
「ヒョン」は男性が年上の男性を呼ぶときに使われるのですけど、
それをわかっていてなお、ムニが「ヒョン」と呼ぶのを聞くとチクチクっとします。

ところでシムジホくんは敬虔なクリスチャンと聞いてますが、
彼はこのヒョンという役をどう受け止めたのか、
それがちょっと気にるところです。

秘蜜 DVD 秘蜜

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2005/12/25

『ボーン・トゥ・キル』(104/100 '05)

   
ひとりチョンウソン映画祭第3弾、『ボーン・トゥ・キル』です。
1996年の作品。チョンウソン、若干23歳。若い若い。
共演にシムウナ。彼女も、若干24歳と若いです。
以下、ネタバレ。


線路に身投げして自殺しようとした母親の手を振り切って生き延びたキルは
ヤクザに拾われ、冷酷な殺し屋として育てられる。
ハーレーを乗り回しナイフ一本で命令に従う「機械」という人生。
彼の生活には「愛」はない。あるのは、暗い部屋の冷蔵庫にしまわれた現金と、猿のチチだけ。

その彼の生活に、ある日突然スハが介入してくる。
歌手を夢見ながら挫折し、今は酒場で働くスハ。
愛のないキルの生活に、愛のないスハの生活が交差する。
けれど、殺し屋にとって愛とは致命的な弱点にすぎない。
キルにとっても、それは命取りになる。。。



ひとことで言ってしまうと、昭和40年代くらいのヤクザ映画みたいでした。
ともかく画面が暗くて見にくくて、それだけで相当に負担のかかる映画だもんで、
じーーーっと画面を覗き込んでみるんだけど、何が行われてるのかいまいちわからん。。。
ストーリーよかそっちが気になっちゃって、眉間にシワよっちゃいました。
疲れた。

チョンウソンは、ずいぶん今と顔が違います。かわいいのは確かなんだけど、
だれかに似てるなーーーと思いながら、結局最後まで思い出せなかった。
いまよりずっと甘いです。セリフなんてほとんどなくって、
上手いのか下手なのか、判断つかないかんじ。でもま、言ってみれば
青春スター扱い、というかんじでしょうか。それはシムウナも同じ。

幼いチョンウソンを拾ったまま自分は服役してしまって、
その後彼がどう育てられたか知らない大ボスに、
『初恋』のヒョギョン父が出てました。まだ髪が濃いい(笑)
その大ボスがいないのをいいことに彼を殺人マシーンに育ててしまったのが、
『裸足の青春』でペヨンジュンの父親の忠実な部下を演じてた人だったのですが、
あたしにはどうにもこの人が松平健さんに見えて仕方ない。。。

ちょっと前にイビョンホンの『彼らだけの世界』を見たときに、
愛に飢えた主人公の名前が「ラブ」というのが
なんだかあざとくて鼻についたのだけど、今回も主人公の名前が「キル」と、
殺し屋の「kill」と韓国語の「道」の意の単語の「キル」をかけてて、
道なんか彼の前には開けてないのにそんな名前で、
エンドロールも道がすーっとのびてる絵で、なんだかなーーーと
興ざめしちゃったのでした。残念。
ボーン・トゥ・キル DVD ボーン・トゥ・キル

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2005/12/23

『ユリョン』(103/100 '05)

ひとりチョンウソン映画祭、第2弾は『ユリョン』。
『ラブ』と同じ1999年の作品。
どうりで『ラブ』のときと同じ顔だと思った。。。
以下、ネタバレ。


訓練中に常軌を逸した上官を殺害した罪に問われ、
死刑を言い渡された将校イチャンソク。
しかし彼は生き残り、戸籍上は死んだものとして海軍特別任務を帯びた原子力潜水艦ユリョンに乗り込む。
ここではすべての乗組員が戸籍上は死んだこととなっており、
チャンソクも431と呼ばれる。

ユリョンは韓国領海を出て、日本領海に侵入。
しかしこれを怪しんだ副艦長202は船内を探索。
自爆装置を発見し、ユリョンの任務が日本領海で自爆することにあると気づく。
202は艦長を殺害し日本領海で自爆することを阻止するが、
あろうことか日本に攻撃を仕掛ける。
積んである核弾頭を沖縄に向けて発射しようとするのだ。

202を信頼していなかった艦長は
核弾頭発射に必要なカギをチャンソクに預けていた。
それを知った202とチャンソクは、互いの行動を阻止しようと、
潜水艦という密室で駆け引きを始める。


ともかく、キャストが豪華。
202はチェミンスだし、チョンウソンの部下にソルギョング、
操舵室でチェミンスから命令を受けてるのはソンビョンホ、といったぐあい。
クレジットのトップはチェミンスで、彼が主役なのでしょうけど、
チョンウソンも負けてないです。

ユリョンに乗り込む人たちの境遇というのは
まあどこかで聞いたことのあるプロットですが、
それさっ引いても、かなりおもしろく見ることができました。
こういう大掛かりなセットがすきでたまらない人にしてみると、
けっこうちゃっちいなーって思うようなものもあったとは思いますが、
なにせわが家のちっさいテレビで見てるぶんには大して気になりません。

やっぱりシナリオってだいじよねーーー。

ユリョン〈チョン・ウソン特別ジャケット版〉 DVD ユリョン〈チョン・ウソン特別ジャケット版〉

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『ラブ 最愛の人』(102/100 '05)

100本越えたら気が抜けて、ここのところ映画を見ずにいましたが、
レンタルでチョンウソンの映画が2本送られて来たので、
とりあえず「ひとりチョンウソン映画祭」状態。
まずは1999年の作品、『ラブ』です。
監督がイビョンホンのドラマ『美しい彼女』のイジャンスだったので、
ちょっと期待。以下、ネタバレ。


ミョンスは韓国を代表するマラソン選手。
オリンピックで金メダルを取ったこともある。
ロサンゼルス・シティー・マラソンに参加するためアメリカに来てトレーニングをしていたミョンスは、スランプから抜けきることができず、合宿所から逃亡。また従兄弟の家に逃げ込む。
そこにジェニーがいた。

ジェニーは実の母に捨てられてアメリカに養子に出されたのだが、
養父母ともそりがあわず、いまはミョンスのまた従兄弟の家に同居して
彼のクリーニング店を手伝いながら実の母を探している。
ココロにぽっかりと穴のあいているミョンスとジェニーは互いに惹かれ合うが。。。


と。
それだけの映画でございました。

なんだろーなー。
チョンウソンは若くて、それなりにかっこいいし、
それより何より、コソヨンがすっごくかわいい。
挫折したヒーローと、よりどころのないヒロインが、
お互いの中に自分の居場所を見つけて、惹かれ合って、
必要とされる自分というものを見つけて、それで「生きる」意味を見つける。
そんな映画なのですが、それ以上ではなかった。残念。
ウソンしぃ、まだ恋愛映画を撮るには早すぎた。そんな印象でした。

ところでやっぱりあたしには、イボムス・レーダーがついてるらしい。
ここにも登場していました。イボムスしぃ。
ウソンしぃの中学からの友人でライバル役で。
もしかしたら、韓国俳優の中で、あたしがいちばん出演作を見てる俳優さんかもしれない。。。


ラブ 最愛の人 DVD ラブ 最愛の人

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葉加瀬太郎@NHKホール

せんちゃんのライブから1日おいて、22日は葉加瀬太郎さんのライブでした。
ツアーもほとんど終盤。東京では最後の公演日に参加です。
今回は太郎さん、ピアノの榊原大さん、そしてチェロの柏木広樹さんのトリオと聞いていたので、いやがおうにも期待が高まるというものです。
以下、ちょっとネタバレ。

ライブハウスでの近さもとてもすきなのですが、
こういったステージで聞く彼らの音はまた格別。
スタイリストさんもいらっしゃいますし、
まずお衣装がどんなかしらと楽しみだし(笑)
ちなみに今回は2部構成だったのですが、1部ではクラシック調の黒燕尾でした。
2部は、大さんは上から下まで黒一色。
柏木さんは茶のスーツに黒のシャツ、茶の靴。
ライトの当たり具合では、ちょっと紫がかって見えるような、そんな茶です。
太郎さんは、シルバーに光る濃いめのグレーのスーツ。

で、その1部は、およそ30分間、クラシックスタイルでの演奏でした。
そして2部はと言えば、やっぱりクラシック色の強い曲から始まり、
途中でフィドラー功刀さんのご登場。ここからアイリッシュへと変わります。
ときどき、録音されたギターやパーカッションの音が混じりますが、
(たぶん、このギターは越田太郎丸さんじゃないかな。そんな音でした)
結局ステージ上にいるのは4人だけですから、
ひとりひとりへの負担はとても大きい。主役の太郎さんはともかく、
大さんも柏木さんも功刀さんも休むヒマなんてあるわけもなく、
というよりむしろ、一瞬たりとも気を抜く時間などない、そんなステージでした。

考えてみればこの4人は専門大学を出ているわけですし、
もちろん基礎が違うのですが、
今回のステージはそれを強く強く感じさせられました。
聞かせどころも、遊び心も、この基礎に裏打ちされた確実さがあるのです。
それにしても、このステージをよく連日続けていらっしゃるものです。
感嘆します。ふつう、1回終えたら完全燃焼です。
次の日きっと、腕が上がらなくなってます。
残りあと3ステージ。どうぞ無事に終えられますように。。。

そうそう、昨夜はカメラが大量に設置されてました。
DVD 化されるそうです。これは絶対に買わねばなーと、いまから楽しみです。

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大江千里@グローブ座

新大久保の駅前をまっすぐ行くと、グローブ座があります。
そこで、1990年代の終わりから2000年のはじめにかけて、
クリスマス時期になるとせんちゃんがロングラン公演をしてました。
PAGODAPIA と銘打って、クリスマス公演を。

会社がひけて、新大久保の多国籍な雑踏を急ぎ足で走り抜けて、
そこにこつ然と現れる円形劇場での非日常的な時間は、クリスマスだけの特別。
そんなライブが数年続いたある日、グローブ座がジャニーズ傘下に入ることになってライブも終了。
もうあのナマ声の響く小さなハコではライブができないのだなぁと思っていたのですが、今年、この時期、PAGODAPIA が復活しました。
事情はよくわかりませんが、またあの空間に身をおけることのしあわせをかみしめる時間となりました。

公演はまだ続いているので詳細は書かないことにしますが、
あの時間、あの空気、あの非日常感、そしてあのしあわせな瞬間が、
公演が進むにつれてよみがえって来た2時間半でした。
最後の最後、同じようにステージの床に座った彼らと、
同じ歌を同じように歌って、進む方向を見失ってしまった最後の瞬間が、
循環する時間の輪っかの最初の瞬間に繋がって、
あるべきところにあるべきものが収まったような、そんなきもちになりました。

Thank you, the Globe Tokyo.

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2005/12/10

BOSSA DO MAGO@Club IKSPIARI

11月の末ころ、ひどく無造作に傷つけられたときにえらくヘコンだのですが、
そのとき治療薬代わりに柏木広樹さんのアルバムを聴いたりしてみたわけです。
聴いているうちに、「ナマで聴きたいな」と思って、
最短で行けるライブを調べたところ、
それが昨日の BOSSA DO MAGO@Club IKSPIARI でした。

じつは舞浜駅で下車するのは本当に久しぶりで、
それはつまりディズニーランドにとんと行ってないということでもあるのですが、
久々に虚構な雰囲気のすぐそばに身を置くという時点で、すでに現実逃避気味。
だから、ボサマゴの演奏中はカンペキ自分の世界でした。しあわせな時間。

以前に書いたかもしれませんが、BOSSA DO MAGO はギター、ハーモニカ、チェロ、ベース、パーカッションの5人編成のバンド。ボーカルなしで、
ブラジル色の強い、でもどこかユニバーサルな音を生むバンドです。
メンバーはそれぞれに活躍の場を持つその道のプロたちですから当然クオリティーも高いのですが、何よりも、彼らの出す音が、同じ楽器のほかのプロたちよりもずっと穏やかで深いのです。
それが、わたしが彼らの音を聴いていたいと思ういちばんの理由。

昨日のライブも、ちょっとまったり気味の太郎丸さんの MC を挟みつつ、
変わらずにあたたかくて、そして聴く人の心に寄り添うような、
そんな音を聞かせてくれました。その音に耳を傾けているうち、
だんだんに全身の緊張が解けていく気持ちになりました。
怒っていたことや悲しかったことや、
心の片隅に引っかかって取れなかったイライラが、
体の外側から一片ずつぽろぽろとはがれ落ちていくようなかんじ。

またしばらくは、これでがんばれそう。
単純だけど、やっぱりナマの音ってすごい。あ、そしてメンバーの笑顔も(笑)
さて、このもらった元気を糧にして、きょうはこれから岐阜に出張してきます。

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2005/12/07

『僕が9歳だったころ』(101/100 '05)

日本では見れないと諦めていた『僕が9歳だったころ』が
来春に公開が決まったと喜んでいたところ、試写会に行く機会に恵まれました。
原作はウィギチョルの『9歳の人生』ですが、以前に読んでたいへん気に入ったものの、あれをどう映画化したのかな、という一抹の不安も。。。
読後の印象がどう変わるか、それも楽しみに見てきました。
以下、ネタバレ。


ヨミンは山の村に住む9歳の男の子。
そんな気はさらさらないのに、なぜか大将に収まっている。
山の村に住む人はみんな貧乏だけれど、助け合って、それなりに生きている。
ヨミンは、目の悪い母が人にからかわれないようにと、
アルバイトに精を出している。母にサングラスを買ってあげるために。
それが9歳のヨミンの、最大の関心ごと。

ある日、ソウルからかわいらしい転校生・ウリムがやってくる。
クラスのみんなは戦々恐々。男の子はみんな彼女に心を奪われて、
女の子は先を争ってウリムと友だちになるか、
そうでなきゃライバルと認定して徹底的に交戦態勢に入るか。
単純だったヨミンの9歳の人生が、いっきに複雑になった瞬間です。

ヨミンの隣の席に座ることになったウリム。
確かに顔はかわいいけれど、嘘はつくしワガママだし、
ヨミンは振り回されてばかり。大将の威厳も形無し。
でもやっぱり、ヨミンもウリムが気になって仕方ないのだけれど。
ヨミンに密かに想いを寄せるクムボクは徹底的にウリムをライバル視するけれど、
ウリムが嘘をついたりワガママ放題だったりするのには、どうも事情がありそうで。。。


原作ではヨミンとウリムの淡い恋はあくまでもエピソードのひとつでしかなく、
中心はヨミンが見たおとなたちの世界を、ヨミンなりの視点から理解して語る、
というものでした。でも映画では、ヨミンが恋をして、
そしてそれをおとなたちの恋の物語と照らし合わせて、
ひとつ、大きくなる、というところを中心に描いています。

自分の9歳のときってどんなだったろう。。。 映画を見ながら思いました。
ヨミンの世界は、恋が絡んだ瞬間に
複雑でややこしくて悩ましいものに変わってしまいます。
二十歳を過ぎるまでは、概して女の子のほうが男の子よりもずっと
ませているものですが、ウリムとクムボクときたら、
まるでおとなの女性のようにヨミンを困らせるのです。
この子たちが早熟なのか、それとも女の子はみんな早熟なのか、
はたまた、女ってこのころからまったく成長がないのか、
いったいどう考えたらよいものでしょう。

この恋は成就して、そしてその後、9歳の子どもにとってはどうにも越えられない壁に阻まれて散ることになるのですが、前半に散漫だったエピソードの断片が、
恋が進むにつれて一点に集約されていって、最後にほろりとさせます。

恋を知ると人生を知るのでしょうか。見えなかったものが見えてきます。
それは恋愛感情に絡んだことだけじゃなくて、ほかの、
そうたとえば、生きることのつらさも、見える。
最後に振り向いたヨミンの顔が、なんだかとても頼もしく見えたのはそのせいでしょうか。

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2005/12/05

『非日常的な彼女』(100/100 '05)

今年の目標、映画100本をクリアしました。やったーーー!
あとはどこまでのばせるか、です。さて、その記念すべき(?)映画は、
『非日常的な彼女』、原題『ドンテルパパ』です。
2004年の作品で、イサンフン監督の第1作目。
以下、ネタバレ。


高校生のチョルスはクラブでエランと運命的に出会う。
彼女は自分の天女だと。酔った勢いでホテルに直行したふたりだが、
妊娠を知ったエランは何も言わずにチョルスのもとを去る。
一年後、学校のトイレで男の子を出産したエランだが、
保守的な両親にアメリカに送られる。子どもも施設に入れられる危機だったが、
宅急便屋に頼んでチョルスのもとに届けられた。

急に幼児を抱えることになったチョルスは高校を辞め、
クラブの MC として生計を立てることに。
貧乏ながら、素直で天真爛漫に育ったチョウォンと、
しあわせな毎日をすごしている。
そこにある日、アメリカからエランが一時帰国してくる。

エランはランジェリー会社の役員として成功していたが、
息子を想って満たされない人生を送っていた。
偶然に入ったクラブでチョルスとチョウォンと再会するが、
チョルスは母親と名乗ることを認めない。
チョウォンはひょんなことからエランが母親だと気づくが、
父を想ってそれを表に出せないでいる。
ところがある日、父がクラブのオーナーの指示で意識を失うほどに殴られてしまう。
ひとりでなす術もないチョウォンは、エランの携帯に連絡して。。。


期待通りの作品でした。おもしろかったーー。
まさに、笑わせて、泣かせて、というかんじ。
チョウォン役のユスンホくんは、ほんとに芸達者な役者さんです。
子役にありがちな、観客ではなくて監督や共演俳優の目をうかがった演技を見せることなく、
ほんとに自然に泣いたり笑ったりするのですよ、彼は。末恐ろしいです。
(関係ないけど、鉛筆を左手に、お箸は右手に持ってました。←左利き好きなのでチェックした:笑)

けれど予想以上によかったのが、父親のチョルスを演じたチョンウンインでした。
パッと見、山崎邦正なのですけど、(しかも母親のエラン役のチェミンソはパッと見、室井滋)これがほんっっっっとに愛情深い父親なのです。
世間的にはダメ親父。でもチョウォンにはよき父であり、よき友であり、
そしてよき母でもあって。チョウォンのためなら何でもする、
チョウォンを守るためならどんなことでもできる、
そんな、人柄のにじみ出るチョルスでした。ほんとの親子みたいだったな。

チョルスの勤めるクラブの踊り子で、金がないから手術ができない、
というオカマさんを、『チャングム』の王様、イムホが演じてました。
目を疑います。根性あります。「いいのか、それで?」と思ったりもしますが、いいのです、これで。きっと。。。

また、ユスンホくんの出世作『かしこぎ』(『とげうお』と書かれている場合あり)で、彼の父親役を演じていたチョンボソクも、ちょろっと出てました。友情出演だそう。

べつに傑作とか名作というわけじゃないんだけど、この世知辛い世の中、
なにかと事件で騒がしい年末に、心温まる良作、というかんじでした。

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