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2006/05/07

『拍手するとき発て』(34/100 '06)

チャンジン監督の長編第5作め、『拍手するとき発て』を見る。
日本で上映されるかどうか不明ゆえ、本国 VCD を手に入れてたのですが、
忙しさにかまけて見る暇がなく、ようやく鑑賞しました。

チャンジンは非常にすきな監督のひとりです。
腹を抱えて笑うというよりも、くすっと笑わせる、それもかなりブラックで、
皮肉たっぷりで、でも人間愛にあふれてる、あたしの中ではそんな印象です。
今回は主役におもろいにーちゃんことチャスンウォンを据えており、
それだけでも期待が大きかった作品でした。


とあるホテルで一流のコピーライターが刺殺体で発見され、
付近をうろついていた怪しい男が有力な容疑者として捕えられる。
乗り出した敏腕検事ヨンギが事件を解決する様を、
なんと韓国初、犯罪撲滅キャンペーンの一環で全国放送する、という設定。
第一容疑者の男のほかに、腹に一物ありそうな容疑者が続々登場し、
当初は単純と目されていた事件は複雑になっていくのだが。。。


もともとはチャンジン作のお芝居を映画化したものです。
チャンジン・ファミリー総出演というかんじで、彼の映画ずきにはたまりません。
チャスンウォンはべつとしても、シンハギュンが準主役だし、
チョンジェヨンもしっかり出てました。検事役で冬ソナのサンヒョク・パパも。
そういえば彼、『天国の階段』ではイワンくんのパパでしたね。。。
『快傑春香』のふたりの担任の先生もホテルのマネジャーで出てましたし、
『地球を守れ』でシンハギュンの共犯だった彼女もマッサージ師で出てましたね。

カメラワークと、音楽が、すごくかっこよくなってました。
とくにオープニングの足の裏のアップから俯瞰してホテルのフロアを映して、
それからまた急降下してホテルの入り口に到着するパトカーを映すショットは、
なんだかやたらとかっこよかった。
音楽も、これまでこんなフルオケでテーマ演奏してたかなぁと。
エンドロールの弦バックでピアノメインの曲はすごーく好みでした。

ただ、今回はチャンジン特有の毒の部分がちょっと薄まったかなぁ。
良くも悪くもわかりやすく、大衆的になってきたかな、というかんじ。
ま、チャスンウォンを主役に据えた時点でかなり大衆意識ですけど、
毒と言えば、まぁ、犯罪捜査を生放送しようという設定が大毒なので、
それ以外ではあんまり遊ばなかったのかもしれないなぁ。
やたらとシリアスで、ちょっとオカルトチックなかんじ。
夜中にひとりで見てたので、けっこうビビりました。(←怖いの嫌い)
結末そのものはそれほどトッピじゃないですけどね。

なんだかんだと、チャンジンの長編作はぜんぶ見ちゃったな。。。
失礼な言い方だけど、撮り方とか見せ方とか、回を重ねるごとにかっこよくなる。
最初のころは、やりたいことを詰め込むだけ詰め込んじゃった、みたいな、
いい意味で大胆で、逆を言えば雑なところもあったけれど、
今回は監督のやりたいことと、観客の見たいものがかなり近づいた気がする。
いままではゆるーーーく笑ってた観客も、今回はけっこう肩に力入ります。
もちろん、いい意味で。

それにしてもシンハギュンは、悲しみが狂気に転じてしまった役をやらせると、
どうしてこうもハマってしまうんだろう。。。
目に、どうしても食い入るように視線を注いでしまいます。

そしてチョンジェヨン。
チャンジン監督作品になると、どうしてこうも生き生きするのかな。。。

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コメント

韓フェスで観ることが出来ました。
チャ・スンウォンVSシンハギュンだと思っていたので
かなり意外・・・巫女さん登場があのラストに繋がるとはねぇ・・・。

本筋には全然絡まないチョン・ジェヨンですが、
大笑いさせて頂きました。
>チャンジン監督作品になると、どうしてこうも生き生きするのかな。。。
同感。
「小さな恋のステップ」がまた観たくなってきました。

・・・またココログさんにトラバが反映していないような(呆)。

投稿: sannkeneko | 2007/11/04 17:05

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