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2006/06/10

『パープル・バタフライ』(41/100 '06)

チャン・ツィイーと中村トオル主演の『パープル・バタフライ』を見る。
ツィイーはあんまりすきじゃないので出演作もノーチェックなんだけど、
こんな映画にトオルちゃんと出てるなんてちっとも知らなかった。

物語の時代は1930年代。
ちょうど日本が中国を我がものにしようとしているころ。
まだ若く世間知らずの彼女が恋に落ちた相手は憎き敵国・日本の青年。
青年が国に帰ったとき、ふたりの恋も終わったかのように見えたけれど。。。

数年後、再会した彼と彼女の間には、時代という波が横たわっていました。
彼は日本の諜報部員。そして彼女は抗日テロリスト。


ハンディカメラのような、少し揺らぐ、しかも長回しを多用した映像。
薄暗い、退廃的な空気の流れる上海という街に、これで酔ってしまう。
気がついたら、絡めとられるように、物語の世界に沈んでいます。
セリフも極限まで切り詰めて、BGM もほとんどなくーーーーー。
靴音や、衣擦れの音や、雨の落ちる音が、BG のかわり。

歴史の流れを、知っておく必要があります。
その歴史に翻弄されたふたりの心の葛藤が、見えてこないから。

こういう映画を見ると、足元をじっと見てしまう。
いまあたしが立っているこの場所は、
だれがどんなことをして獲得したものなのか。
だれの、どんな涙や痛みの上に、自分がいま立っているのか。

こういう退廃的な時代を生きた人を演じると、
仲村トオルはいかにもハマる。

DVD パープル・バタフライ

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2006/07/21
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コメント

こんばんは。
音樹さんもご覧になったんですね。
札幌で2月に2週間限定で上映されていました。

時間軸が前後するのは韓ドラの比ではありませんが、
時代に翻弄される恋人たち。
見応えがありました。
好みが別れるとは思いますが、
個人的には大好きな部類の映画でした。

投稿: sannkeneko | 2006/06/11 21:08

sannkeneko さん、

物語の世界に強制的にひっぱられるような、
不思議な気分の映画でしたね。

とくにスードゥーを出迎える駅の長回しのシーンは、
向かいのホームから陸橋を越えてこちら側まで、
まるで自分がそこに立って一部始終を見てるようで、
時間軸を、見てるこちらが踏み越えたような、
そんな感覚に、一瞬我を忘れた気分でした。

投稿: 音樹 | 2006/06/11 22:36

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» 「パープル・バタフライ(紫胡蝶)」 (中国/フランス 2003年) [三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常]
『1931年、上海。 叶わない愛の夢を見た。』 [続きを読む]

受信: 2006/06/11 21:10

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