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2007/06/17

『夏物語』(23/100 '07)

いまさらだけど、『夏物語』を見る。
例によって、イビョンホンとスエが出てる、ということしか知らず。

まず、時代が1969年の夏だと、知らなかった。
世界中のだれもが思い出す、あの夏、アポロが月面に着陸して、
アームストロング船長がその一歩を月の地面に刻んだ、あの夏。
そのころの韓国の事情というものを、シンボリックなその出来事を出されても、
あたしは深くは伺い知れない。その時代の日本ですら、本当には知らない。

けれど普遍的なものは、どんな国のいつの時代でも、変わらずにあるもので。

時代に翻弄されたなんて、軽々しく口にするのを拒むような、
過酷な時代に生きたふたり。
学生運動には関心が持てず、かといって父の企業を手伝う気にもならず、
何不自由なく、恵まれた環境で育ったソウルの学生ソギョンが、
父親から逃げるように訪れた農村奉仕で出会ったチョンインは、
自分の責任ではない罪を背負いながら、それでも、
「しあわせだ」と微笑んで生きているような、凛とした女性。
ソギョンがチョンインに惹かれたのは、ある意味では必然。
彼女は、彼が望みながら手に入れられない潔さを有しているから。

10年あとならしあわせになり得たふたりは、過酷な時代に身を置いて、
それゆえに浄化された愛を、けれど成就することなく、手を離す。

イビョンホンが出ていることを前面に出して宣伝するしかなかったのは、
ド素人のあたしですらわかるけれど、それが非常に悔やまれる作品でした。
確かに『バンジージャンプする』ほどの強いメッセージには欠けるけれど、
静かで、とても景色の美しい映画です。
そして、あたたか。

 

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