« 『君はどの星から来たの』(第7話) | トップページ | 『ブラックブック』(34/100 '07) »

2007/07/11

『モーツァルトとクジラ』(33/100 '07)

本作と『ブラックブック』が二本立てで、繋がりは?
と思ったら、両作とも事実に着想を得た映画だ、と。
『モーツァルトとクジラ』のほうはといえば、
アスペルガー症候群の彼と彼女の物語。

アスペルガー症候群というのは俗に言う「知的障害のない自閉症」で、
人とのコミュニケーションにおいて障害を見せるもので、
興味の対象に驚異的な集中力を注ぎ込み、その結果、
その分野に卓越した能力を発揮することがあります。
アインシュタインやトマス・ジェファーソンは、
アスペルガー症候群だったのではないか、との説も。

彼らみたいに後世に名を残すほど顕著な結果を出せれば別として、
そうではないアスペルガー症候群の人たちは、世界はとても生きにくい。
ドナルドとイザベルも、そんなひとり。

人と違うことを隠して生きたいドナルドと、
堂々と、自分は違うんだと言って生きたいけれど、
その重圧に押しつぶされそうになってしまうイザベルが、
ときに冷たく、ときに優しく、そして多くの場合無関心な人たちの中で、
自分らしく生きるためにお互いを求める、そんなお話です。

けれどこれは、特別なことなんかじゃないという気がする。
確かに彼らは数倍生きにくいだろう。それは否定しない。
けれど多かれ少なかれ、みんな、そうやって生きている。
同じ痛み、同じ苦しみ、同じ悩みを抱えて、それでも生きてゆく。

だけど手をつなげたら、だれかと手をつなげたら、
人生は少しだけ、やっかいなものじゃなくなる。

モーツァルトとクジラ モーツァルトとクジラ

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2007/06/29
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« 『君はどの星から来たの』(第7話) | トップページ | 『ブラックブック』(34/100 '07) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/56534/7104378

この記事へのトラックバック一覧です: 『モーツァルトとクジラ』(33/100 '07):

« 『君はどの星から来たの』(第7話) | トップページ | 『ブラックブック』(34/100 '07) »