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2007/08/20

『雲の階段』渡辺淳一

ハンジヘなんかが出てる『雲の階段』が DVD になったと何かで見て、
あぁ、そういえばこれって原作は日本の小説だったよなーーと思い、
ちょっと読んでみようかなと図書館で予約したら渡辺淳一だった。

彼の小説はちょくちょく映画化とかドラマ化とかされてるけれど、
正直食指が動かず、これまでは何ひとつとして読んでなかったんだけど、
「用意できましたよ」って図書館から連絡来たし、借り出してみる。

タイトルは思いっきり韓ドラ風だとか思ったけど、
それは単に『天国の階段』のせいだろうな。あぁ、単純。

お話の内容は、高校を出てぶらぶら水商売なんかしてた男が、
ふらっと住所だけは東京都の島の病院に事務で勤めることになって、
行ってみたら検査技師やらレントゲン技師の仕事を任され、
そのうち院長直々の手ほどきを受けて手術とかまでし出す。無免許で。

で、あるとき島に遊びに来てた女子大生が腹痛で運び込まれてきて、
たまたま院長は本土に行ってて留守で、どうやら彼女は子宮外妊娠で、
いますぐ手術しなけりゃ死んじゃうよ、ってことになる。
意を決して彼は手術に挑み、なんとか彼女の命だけは助けることができた、と。

で、その女子大生っていうのがじつは東京の大病院の娘で、
ワガママでスノッブなんだけどめちゃめちゃいい女で、
彼はころっと恋に落ちちゃう。看護婦と深い仲だっていうのに。
彼女のほうも、まあ命を助けてもらったのだから悪い印象はなくって、
姉妹しかいないからいつかは婿養子をもらわないといけないんだけど、
気に入らない男よりは彼と結婚したほうがいいかなぁ、なんて思う。

でもまぁ、彼は医師免許がないわけで・・・

ってなかんじの話でした。

上下巻あったんだけど、あっというまに読んだ。
まぁ、おもしろいっちゃぁおもしろかったかな。
ともかくすらすら、何にも引っかからずに読めるんだね、これが。
だってぜんぶ書いてあるから。状況も心情も、ぜんぶ書いてあるの。
主人公の彼が、こう思った、ああ思った、そうすることにした、
さらに加えて、思うにこれこれだったに違いない、とか、そんなことまで。
だから、文字通り受け取ればいいのね。書いてあることだけ考えときゃいい。
行間読むとか、だれかの気持ちになって想像してみるとか、しなくていいの。
なのでスラスラ読めるんだけど、なんだか感情移入はできないのね。
シンクロしないんだ、だれにも。

あれ?

でもおもしろかったよ。
ドラマむきだよね。手術シーンとか、愛憎シーンとか、たくさんあるし。

でもなんか、もうおなかいっぱいだから、ドラマは見なくていいかなぁ。。。

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» 渡辺淳一さんのこと [鈍感でもめげないぞ!]
実は、鈍感力を読んで初めて渡辺淳一さんという作家を知ったわけですが、他にどんな本があるのかなぁと思っていたら、あの失楽園を書かれた方だったのですね。 [続きを読む]

受信: 2007/09/13 16:20

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