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2007年9月

2007/09/24

『フランティック』(60/100 '07)

ロマン・ポランスキー監督、ハリソン・フォード主演。
ポランスキー監督作品は、じつは『戦場のピアニスト』ぐらいしか見てなくて、
『赤い航路』を見たいと思いつつ、いまだかなえられてない。
本作も、どちらかといえばハリソン目当てで見たようなかんじ。

パリを舞台に、学会で訪れたアメリカ人夫婦の妻が行方不明になって、
夫がひとり、彼女を捜して奔走するというお話。ま、ミステリーなんですが、
ミステリーだから話の筋だけ追っかければいいはずなのに、
ものすごいへんなところ、むしろ細部にこだわって、カメラ回してる。
ああ、こういうところがポランスキーなんだなぁ、って。結果、2時間。長編だよ。

目の周りを真っ黒に塗りたくった妖艶なフランス女を演じるエマニュエル・セニエ、
なまりのある英語と相まって、なんだかすごくかっこいい。ポランスキーの妻です。
33歳の歳の差。すごい。『赤い航路』でも彼女が出てるようなので、楽しみ。
ちなみにタイトルの frantic は「気違いじみた、半狂乱の、死にものぐるいの」という意味が原義で、俗語では「素晴らしい、イカす」なんて意味もあり。

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2007/09/23

『星に願いを。』(59/100 '07)

香港映画『星願 あなたにもういちど』のリメイク。
竹内結子と吉沢悠の主演。舞台は函館。
オリジナルは見ていないけれど、リメイクだと知らなければ、
昨今の泣き映画と同じ路線の日本映画だと思いそう。
どこの国のどんな時代でも、こういう映画は好まれるんでしょうね。

泣けたかと問われると、これは少し微妙かな。
ファンタジーっぽい設定なので、少々気がそがれるた感は、ある。
ショートカットの竹内結子がかわいいので、おまけで☆3つ半。

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2007/09/21

最近の憂鬱

人生最大の憂鬱期を迎えてる。
最近は某横綱の所行から、こういうのを「朝青龍する」とか言うらしい。
ま、平たく言えば、「なんだかやんなっちゃったんだよねぇ」ってことか。
おっと、てぇことはつまり、「安倍元総理する」でもいいのか。

とりあえず会社には行ってるけれど、自分の机にはいない。
作業スペースでゆるゆる仕事してます。パソコンなくて不便だけど、
ココロの正常を優先したら、ほかに道はないもんなぁ。

というわけで、民間療法的にホットミルクを飲む日々です。
正直言うと、映画もドラマも、なぁーーーんも見たくない状態で、
借りっ放しのレンタル DVD は、いつ返却できるか予定は未定、みたいな。
録画もたまりっぱなしで、もう HD いっぱい。古いのから消さなきゃ。みたいな。

じゃ何してんだ、って話ですが、植物の世話をせっせとして、
あとは本を読んでます。本読んでると世間と隔絶されて落ち着く。みたいな。
いまのハマりものは、これ。

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド) 精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

著者:二木 真希子,上橋 菜穂子
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このシリーズは、知ったときには完結していて、
ハードカバーで10冊もあったので、いまいち手が付けられずにいたのが、
シリーズが完結したために順次文庫化され始めて、
それに伴ってひらがながだいぶと漢字にされて読みやすくなり、
それなら、と重い腰をあげたわけです。
文庫が出るのを順番に読むつもりだったのに、気づいたらハマり、
図書館で続きを借りまくり、ようやくシリーズ6作まで読み終えたところ。
残りあと4冊です。がんばるぞー。

よいファンタジーというのは、世界に歴史があり、宗教があるのです。
『指輪物語』しかり、『ゲド戦記』しかり。
読むのはそんな歴史のほんの一部なわけですが、その前後に、歴史が見える。
そしてその壮大な歴史には、独自の宗教が息づいている。
べつに宗教でなくてもいいのだけれど。確固たる軸がありさえすれば。
でも、何にもブレない、一貫して貫かれている思想は、宗教色を帯びるものです。

さて、最初はおもしろいと思って読み始めたファンタジーが、3冊も読むと
飽きることがあるけれど、そういったシリーズにはたいがい歴史や宗教がない。
底が浅いというか、子ども騙しというか。
『ハリー・ポッター』なんか、あたしの中ではその典型だ。
日本で紹介される前に1作目を読んで「すわっ!」といきり立ち、
知り合いに勧めまくっていたのがまるでウソのように、
いまは惰性で映画だけを見る、ってかんじだもんなぁ・・・

ところで『精霊の守り人』にハマりついでに、土曜朝の BS でのアニメ放送、
先週はつい見ちゃったよ。もう佳境でんなぁ。続きもアニメ化されるのかしらん。

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『ラストキング・オブ・スコットランド』(58/100 '07)

ちょっと前に見た『ホテル・ルワンダ』のときも思ったけれど、
ついこのあいだまで、こんなことが平然とまかり通っていたことを、
なにも知らずにのほほんと生きていることは、罪深い。

人がどれほど偉大になれるか、どれほど愚かになれるか。
どれほど寛容になれるか、どれほど冷酷になれるか。残虐になれるか。

それを思うと、知らないことは、やはり罪なのだ。
真正面から見るにはあまりにつらいことであっても、だ。
知らないこと、知っていてなにもしないこと、それは加害者と変わらない。
そんな人間でいたくはないと思う。強く。心から。

若者は、とかく自分が正しいと思いがち。
強い者の隣で、威を借りていると、つい自分もひとかどの人物だと思ってしまう。
正しい目を持って、物事を見ることができなくなってしまう。
それは若者の強みでもあり、最大の弱点でもある。
そうではないと気づいたときには、のっぴきならない状況に陥っていて、
命を賭した賭けに出なければならなくなったりもする。

もう1作品、『ルワンダの涙』も見なければならないと、強く思う。

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2007/09/09

『幸せのレシピ』(57/100 '07)

試写で『幸せのレシピ』を見る。
つい先日『カンヴァセーションズ』を見たので、

「なんだかアーロン・エッカートづいてるなぁ」

と思ったら、もっと最近に見た『オール・ザ・キングスメン』の
パトリシア・クラークソンや、これはだいぶ前だけど
『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・フラスキンも出てた。
あ、主演はキャサリン・ゼタ・ジョーンズです、念のため。

チラシやらを見てたときは単にキッチンが舞台のラブコメと思ったけど、
ふたを開けてみたらそうではなく、もう少し複雑な状況です。

シェフとしてひとりで強く生きるケイトが、あたたかい心を取り戻していくお話。
あたしがいないと仕事は回らない! なんて思ってたりするんだけど、
ほんとはあなたなんかいなくても、地球はきちんと回るのよ、って気づかされる。
でほら、顔をあげて、周りを見回してご覧なさいよ。

ね?

っていうお話です。
個人的には好感度の高い作品。もともとコレ系はすきだし、アーロンだし。

制作側の大誤算は、ポイントがことごとく、一足先に公開された
『レミーのおいしいレストラン』にかぶったってところでしょ。
しかも、大事なところに限ってかぶるんだよねぇ、おもしろいくらいに。
1年とは言わない、せめて半年ズレてたら、、、と思ってそう。
だって、両方見てたら絶対に思い出すもん。イタリアだし。

イタリアと言えば、これでもか!
というくらいにパヴァロッティの歌声が流れる。
「誰も寝てはならぬ」とか、タイムリーすぎて泣ける。

個人的にはマイケル・ブーブレの「Sway」がすき。

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六本木で、チャンジン監督

台風の余波で大混乱だった先週の金曜日、
シネマート六本木で開催中の韓流シネフェスで、
チャンジン監督のティーチインつき『拍手するときに去れ』に行きました。

すでにこの作品は2回も見てるのですが、ティーチイン!
そう聞いて発売当日にぴあに並び、ゲットしたチケです。
それがあの台風。。。
飛行機飛んだかなぁと、朝から無駄にヤキモキしてしまいました。
幸い国際線は多少の遅延があったくらいで、監督も無事に来日。

最初に司会の方が「この作品をすでに見たという方」と聞かれて、
私は前のほうの席で後方は見えなかったのですが、「うわ」っと、
司会の方が驚かれるほどの人たちが、すでに鑑賞済みだった様子。

上映前に、まずはネタバレしない程度の紹介を、とのことで、
監督がひと言ふた言、お話されました。
黒のジャケットに濃紺のインナー、ジーンズにスニーカーの監督は、
手にはトレードマークのキャップを持たれていたのですが、
その左手の薬指に、きらっと光る結婚指輪!
個人的に男性の結婚指輪はすきなので、思わずニコニコして見てしまう。

3度目の鑑賞となる今回は、展開が頭に入っている分、細部に目がいきました。
セリフに集中することができたのも、収穫だったかな。
お芝居の人なので、セリフはムダにしゃべってないから、おもしろい。
映画に登場する放送局が JBC というのが何だかやけに気になったのだけど、
これはもしかして Jan Broadcasting System の略かなぁ、なんて思ったり。

上映後のティーチインは、いきなり質問でした。
作品のアイデアは、とくにある瞬間というのではなく、
いつどんなときでも浮かんでくるんだそうです。でもメモの習慣がないので、
何年も頭の中に残っていたものが、作品として世に出るんだとか。

この作品が世に出たのは 2005 年でしたが、
この年は彼のお芝居がもう一本(『トンマッコルへようこそ』)映画化され、
世間からは「チャンジンはもうネタが尽きた」と言われたようですが、
その後オリジナルで2本の作品を撮りましたし、来年も2本撮る予定だそうです。
どんな作品になるのかしら、楽しみです。

興味深かったのは、監督の作品にはアドリブはほとんどない、ということ。
リハを重ね、その過程でシナリオが書き換えられることはあっても、
カメラが回ったらリハ通りに撮影をするんだそうです。
これって、もちろん監督のタイプにもよるんでしょうけど、
なんだかすごく芝居的だなぁ、と思いました。
芝居って、稽古を重ねて絶妙のタイミングでセリフを言う訓練をして、
それを体に染み込ませて、いざ本番を迎えるでしょ?

こんな話なんかを、ユーモアをまじえながら飄々と答えていく監督。
「作品中で『いいな』と思われたところがあったら、
 それはぜんぶボクが指示したんですよ」なんて冗談まじりに言ったりして。

監督の雰囲気とか、話す内容とかを聞いて、なんとなくわかった気がしました。
ふだんのこの受け答えがすでに、監督の映画のセリフのように聞こえて、
こういう人ならあんな映画ができるだろうなぁと、妙に納得。

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2007/09/07

『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(56/100 '07)

台風来てますねぇー。あ、ここは東京です。
風がすごいですが、12時を回ったいまこの瞬間、雨はそれほどひどくない。
でもこれからが本番ですからね。停電とかなったらたいへんだなー。
いちおう風呂に水はくんでみた。何もなければ明日は朝風呂です。

そんな今夜ではなく、昨夜、試写に行ってきました。
完全なる和製ウエスタン、『ジャンゴ』です。
ジャンゴと言えば『荒野の用心棒』らしいですが、
知らない人も多いだろうなぁ。あたしも人から聞いたクチ。
『荒野の用心棒』どころか、マカロニ・ウエスタンも、本家本元のウエスタンも、
なにひとつ見たことがないという、相変わらずの暴挙です。
でもまぁ、出演陣の顔ぶれとか見てると、そのへんはオッケー?

と思うくらいの出演陣です。
公になってる人も、なってない人も、ものすごい顔ぶれです。
あのクエンティン・タランティーノも出てるくらいだし、歌なんてサブちゃんだよ。
それでなんでこんなにダメなんだ?

いや、笑ったよ。
しかし笑わせたかったのか、この映画は?
カッコいいことやりたかったんじゃなかったのか?
それとも何か、ウエスタンのパロディをやりたかったのか?
そのへんがわからん。そもそも笑いの半分は下ネタちっくだしな。

だいたい、「ウエスタンっつったら英語だろ」って、セリフは英語なんだけど、
この意味がまっっっっっったくわからん。まともなのは木村佳乃くらいで、
あとはなに言ってんだか半分も理解できない。タランティーノですら、
なんかヘンに役つくりすぎててわかりにくい。救えんよ、これは。
銃さばきの練習する前に発音練習してください。いやマジで。

某 yah○○ のレビューでどなたかが「新春かくし芸大会の延長」って書いてたけど、激しく同意。
タカさんが出るたび、「3年前はペンギンでした」って言いそうだった。
こうなってくるともう、すべてがなにかのパロディのように思えるのは悪循環だな。
保安官はなにかい、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムかよ、ってな具合で。

豪華な俳優を集めてよかったよ、ほんと。
半分くらいはそれで救われてる。とくに桃井かおり。

余談だが、PG-12 に騙されて子どもを連れて行かないように。
ひいき目に見ても R-18 ですから。『ブリジットジョーンズの日記』が R-15 で、
どうしてこれが PG-12 なのかねぇ。

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2007/09/05

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(55/100 '07)

ロバート・アルトマンの遺作で、豪華出演陣。
否応ながらも期待が高まるってもんじゃないですか。ね。

期待しすぎたね。

悪くはないんだけど、ちょっと煩雑というか。
しかし、あたしもこの、最後のフィッツジェラルド劇場にいたかった、
はげしくそう思ったのは、たぶん、映画がすきだったんだろうなぁ。
個人的にはエロ専カーボーイズ、レフティ&ダスティ、すきだなぁ。
きちんと歌の歌詞がわかったら、もっと楽しめたのに・・・

リンジー・ローハン出てるんだけど、つくづくもったいないね、彼女は。

しかしメリル・ストリープはバケモノだな。

今宵、フィッツジェラルド劇場で 今宵、フィッツジェラルド劇場で

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『ステップ・アップ』(54/100 '07)

ギンレイでやるから行ったけど、ただの青春映画でしたよ。
全米で大ヒットってことですが、若年層限定ですか? みたいな。
もうあたしみたいな年にはキビシいね、これは。

いや青春映画ですからね、話なんて単純なもんですわ。
出逢うはずのないふたりが、ひょんな偶然から出逢ってしまい、
ひとつの目標に向かって切磋琢磨してるうちに、恋が芽生える、と。
でも、とある事件が起きてしまってふたりの間に亀裂が入るけれど、
さいごは目出度し目出たし、ハッピーエンド、みたいな。

あれ?
どっかで聞いたことあるぞ・・・

って、『ダーティ・ダンシング』でした。
いやん、年がバレるぅ。

ステップ・アップ ステップ・アップ

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2007/09/01

世界陸上と英語苦手な老夫婦

再び実家です。
お盆に帰ってきたのに、9月になったとたん、また帰省。
なんか、楽な道を選んでるかんじだなぁ、、、精神的にさ。

で、どうやら実家では、このところ毎晩、世界陸上を見ているらしい。
父いわく、「聞いてみてよ」ってうれしそうに言ったのは、
日本語で言うところの「位置について 用意 ドン!」ですが、
彼はこれを「ほんじゃまぁ スタート ドン!」って言うんですよ。

そもそも「ドン」の前に「スタート」って言うわけないし、
それを言うなら「ほんじゃまぁ」って、ありえねーーーーー。

でも言われてみると、そう聞こえる。
ってか、そう言われると、そうとしか聞こえない気もする・・・

正解は、

On your mark
Get set
ピストルで「ドン!」

でもね、耳すましてくださいよ。
なんとなく「ほんじゃまぁ」って聞こえちゃうんだよ・・・

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『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』(53/100 '07)

つくづく、こういう映画ってすき。
どうしてって言われても、答えようがないんだよねぇ。
きっと、幼いころに染み着いたんだろうと思うんだな。
ジャッキー・チェンとか、特攻野郎Aチームとか、ナイトライダーだとか、
あぁゆう毒にも薬にもならない娯楽作品を見て笑う、で、日々を忘れる、
みたいのは、いつになってもやめられないんだよねぇ。。。

本作も、コミックが原作だっていうだけあって、
「ありえねぇーーーーーー」っていうシーンが満載。
やってる彼ら、とくにタイガー、ブルース・リーすきだったでしょ?
って、思わずスクリーンにツッコミを入れてしまいたくなる。
男子っていうのは、いつまでたってもブルースになりたいんだよね、きっと。

お話は単純だし、当然ながら漫画をだいぶはしょってるんだろうけど、
もうこういう作品はそのへんは考えないことにして、頭からっぽで見るのが正しい。
んで、笑っとく。「かっちょいぃーーー」って言っとく。それに限る。

なんだろうね、きっとコミックのカット割りの影響受けてるのかね、
韓国のリュスンボムの『相棒』とよく似たカットが出てきて、おぉって思った。
店の細い廊下を敵が大挙して押し掛けてきて、受けてたつ側はひとりなんだけど、
それを天井から俯瞰して見せるのね。で、まるでモーゼが海を割るように、
このひとりが、敵の海を割るようにして倒していくんだね。かっちょいぃっ!

たいへん申し訳ないことに、トリプル主演のドニー・イェンも、
ニコラス・ツェーも、ショーン・ユーも好みのタイプではまったくなく、
その意味ではちっとも期待してなかったんだけど、
最後はやっぱりかっこよく見えてくるから不思議だね。

余談だが、ニコラス・ツェーがセシリア・チャンと結婚してたことと、
ショーン・ユーが台湾版『あすなろ白書』の掛居くんだったこと、はじめて知った。

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『オール・ザ・ギングスメン』(52/100 '07)

ショーン・ペンとジュード・ロウのダブルキャスト、
しかもわきにはアンソニー・ホプキンス、ケイト・ウィンスレットなどなど、
とにかく豪華なリメイク作。もともとは、なんと1949年公開の作品ですが、
実話を元にした小説がオリジナルとのことです。

信念を胸に抱き、悪を許せないと選挙に立った出納係が、
貧しい農村部の市民を味方につけて州知事になった男がいつしか、
悪を正当化して善を行うようになるのを、隣で見ているジャーナリスト。
州知事をショーン・ペンが、ジャーナリストをジュード・ロウが演じている。

志がありながら、かつて己が糾弾した恥辱にまみれてゆく州知事と、
上流階級出身で、彼とは180度違う境遇に育ったジャーナリスト。

悪くはない。ちっとも悪くはない。
悪くはないんだけど、退屈に思えるのは何でだ?

主役があくまで州知事ならば、
ジャーナリストはストーリーテラーに徹するべきだったのかも。
なまじっかジュード・ロウにやらせちゃったもんだから、
彼のための山場をいくつかこさえて、その結果、散漫になったのは確か。

そして主役の州知事。
悪人というのは、とくに悪徳政治家なんていうものは、
得てしてものすごーーーーく魅力的な人だったりするものです。
そもそも、魅力的な政治家というのは2種類しかいない。
つまり、高潔で有能か、悪徳で有能か。
有能だけど適当に高潔で適当に腹黒い人は一流にはなれないし、
高潔だけど無能だとか、悪徳でその上無能なんていうのは、ただの税金泥棒。

有能で行動力があって、実績も積み上げていくような政治家というのは、
人当たりがよくって、善良そうに見えて、頼りがいがあるだけじゃなく、
なんというかこう、抗し難いオーラのようなものを身にまとっている。
たとえそれが汚職と恥辱にまみれた悪徳政治家であっても、
「この人、いい人なんかじゃないよ」と頭ではわかっていながら、
甘い蜜に吸い寄せられる蜂のように、ついフラフラと近づいちゃう。

この州知事はその辺りがイマイチ。当選直後の高潔で有能なときも、
映画最後近くの悪徳で有能な時期も、魅力がうまく出ていない。
この魅力を出せていたら、映画はもっと違ったものになってた気がする。

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