« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

2007年10月

2007/10/28

『マウミ…』(73/100 '07)

『おばあちゃんの家』のユスンホくんは、何かと注目しておりまして、
なんだかんだと彼の映画は全部見てるということに、改めて気づく。
今回はエンドロールでもいちばんに名前が出てくるし、
事実上、彼の初主演映画と言ってしまってもよいのかな?
何はともかく、キレイに成長してくれているのがよろしい。

ところがところが、本作は正直言っていただけない。
せっかくの初主演だというのに、なんて陳腐な映画になっちゃったんだろう。
もちろん、ユスンホくんの出来が悪いというのではなく、
子役とイヌに頼り切った、どうにも救えない作品になってしまった。

物語は悲惨に幕を開ける。
父に死なれて、母に捨てられた兄と妹。
誕生日にイヌがほしいという妹のために、白ラブを盗む兄。
その白ラブにマウミと名前をつけ、かわいがる妹。三人の、兄妹のように。
ところがある日、不慮の事故で妹は命を落としてしまう。
やり場のない怒りをマウミにぶつける兄。マウミを捨てて、
釜山の母の元へ妹の死を告げに向かった兄は、そこで知る。
母が、自分たちをほんとうに捨て去って、アメリカに移住することを。

すべてに裏切られた兄は、孤児に物乞いをさせて上前をはねる男の家で暮らすことに。
そこに、兄を追って釜山にたどり着いたマウミが・・・
マウミを拒絶し続ける兄、彼を信じ、守り続けるマウミ。
どうしたらマウミの心は兄に届くのか・・・

とほら、あらすじ書いただけでどうにも陳腐だもの。

スンホくんは健気だし、妹は愛らしくて、マウミは忠実。
だからそれなりに泣けたりするんだけれど、
お涙頂戴の古典的展開に、なんだかげんなりしてしまったのであった。
確信犯的にさあ泣け、ほら泣け、もっと泣け、って、やりすぎだよなぁ。
まこれも、『アイスケーキ』と同じにファミリー映画なわけで、
こんなベタな展開も大目に見なけりゃいけないんだろうか。とも思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『アイスケーキ』(72/100 '07)

きのうの2本のくくりは「ヤクザな父」で、
きょうの2本のくくりは「健気な息子」だろうか。

というわけで、東京国際映画祭の最終日でした。
本日の1本目は『奇跡の夏』の天才子役パクチビン主演の『アイスケーキ』。
ご存じない方のため、韓国でアイスケーキと言ったらアイスキャンディー。

ときは1969年、夏。海の近くの田舎町に住む母子家庭のちびスケが、
死んだときかされていた父がソウルで生きていると知って、
汽車賃を貯めようと母親に内緒でアイスキャンディー売りを始める。
けれど事情があって父と別れた母は、なんとしても息子を止めようとする。

チビンくんは確かに芸達者なんだけど、今回いちばんいい味出してたのは、
その友だちソンスを演じたチャンジュニョンだったかも。
臆病で、お人好しで、でも友だち思いの孤児ソンスを、
チビンくん演じるヨンネはひどくバカにしているんだけれど、
それなりにしあわせだった彼の生活にさざ波が立ったとき、
そしてそれが大きな波になろうというとき、
ソンスが自分を助けてくれ、心から労ってくれることに気づくのです。

そして、子どもたちの物語と平行して語られる大人の物語では、
アイスケーキ屋のアジョシを演じたチングが抜群に光ってた。
彼のことは今まで、正直言ってノーマーク。好みの顔でもなかったし。
『オールイン』でビョンホンしぃの子ども時代を演じたり、
『甘い人生』にも出たりして、恵まれてるなぁとは思ってたけど。

それがどうだい!
今回のこの役は、彼のキャラにずいぶんとハマった気がした。
複雑な人生で、多大な犠牲を払って生きていて、
ほんとうだったら思い切り道をはずれても仕方ないのに、
懸命に踏ん張りながら、真っ当な生を生きている人。
でも、彼の払った犠牲は彼を寡黙にしている。少し陰のある人。

お話は、たいしたヒネリもなく、体のいい結末が用意されていて、
不幸の連鎖反応から、ヨンネだけが抜け出してしまう。
大人の物語がそれなりのレベルの高さだっただけに、
安易なエンディングに少々興ざめ。もう一踏ん張り欲しかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『まぶしい日に』(71/100 '07)

古今東西、洋の東西を問わず、子どもと動物には、人は弱い。
弱いが、それにつけてもなぜ、韓国の子役はこうも芸達者なのか・・・

というわけで、制作側の思うツボ、
今回も思いっきり子役に泣かされたと、そゆことですよ。

『パリの恋人』で初めてパクシニャンを見たとき、
そして彼がピアノで弾き語りをするにいたって、
メガネをかけた彼がいま現在のせんちゃんに見えて、ハマった。
それから彼を、ちょっと気にかけて見たりはしてたのだけど、
本作も VCD を買ったきり、本棚の肥やしに成り果てていた。

正直、話自体はそれほど目新しいテーマというわけでもなく、
最後のオチもまぁそんなとこじゃないの? くらいは思いつつ、
でも実際にその場面に至ってみたら、もれなく号泣。そんな映画。

パクシニャンはもちろん素晴らしいのだけど、
なんといってもジュンを演じたソシネ、芸達者すぎ。
そして、すべてを何くわぬ顔で仕組んだシスター、腹黒すぎ。
でもそれが、涙でちゃらになっちゃうのさ。そんな映画。

パクシニャンにソシネを預けるのが『ジュリエットの男』のイェジウォン。
特別出演のチジニと車の中で話すシーンでは、セリフがセリフだけに、
つい次のシーンでパクシニャンじゃなくてチャテヒョンが出そうな気になる。

わかっていても泣けるんだ。
だから、泣きたいときにはいい映画だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『優雅な世界』(70/100 '07)

某映画祭で上映されるはずだった本作が直前でキャンセルになったのは、
もしやこの東京国際映画祭のせいではなかろうか、なんて思いながら見る。

某映画祭では、結局あいた穴を『ラジオスター』で埋めたのだけれど、
それはそれで、かえっていい結果だったのかもなぁ、、、と思う。
いや決して、悪い作品なのじゃないけれど、せっかくの映画が、
ソンガンホのプロモになってしまっている気がして、乗れずじまい。

ソンガンホはヤクザで、でも家庭を持つ一家の主であり、
年頃の娘も妻も、「ヤクザ」という商売は辟易としてて、
ヤクザといえど、ひとりの人間であり、ふつうの男としては、
組がどうの、縄張りがどうの、権力抗争がどうの、
なんてことよりも、年頃の娘に嫌われるほうが堪えるわけで・・・

じつは、適当に出勤して、適当に仕事して、適当にサボっても、
ちゃんとお給料が出ることが保証されてるサラリーマンよりも、
能力主義、成果主義、実力主義のヤクザのほうが、
じつは人生たいへんなんじゃないか、と思ったりもする。。。

優雅なのは誰だ? ヤクザか? サラリーマンか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『明日への遺言』(69/100 '07)

東京国際映画祭のコリアン・シネマ・ウイークの通し券を買ったと書きましたが、
同じ映画祭でワールド・プレミアとして上映された『明日への遺言』のチケを、
ひょんなことから入手して、週末の朝いちばんで渋谷に出向いたのでした。

週末の、そう、朝いちばん。

そんなときに見るには、あまりにも重すぎる映画でした。
いただきもののチケットはとてもよい席で、スクリーンもよく見え、
そして周りの反応も、直に伝わってくるような席だったのです。

この映画は大岡昇平の『ながい旅』が原作、
『博士の愛した数式』の小泉堯史監督がメガホンをとった作品。
第二次大戦後の戦犯裁判で戦い抜いた岡田資の生き様を通して、
戦争とは何か、平和とは何か、決断を下し責任を追った男の軌跡を描いた作品。

正直、これほどに強く揺り動かされるなんて、思っていなかった。

敗戦国の国民だから言うのではなく、
戦争などというものは、勝ったものが正義なのである。
そこにケンカ両成敗などという美学はない。
勝ちさえすれば、それは正当であり、負ければそこに正義はない。
同じ理屈で人を殺めたのであっても、勝てば正義、負ければ殺人。

けれど、せの是非が勝敗によって変わるものであるのなら、
あくまでも法に則って裁く限り、敗者のそれは罪であり、
勝者のそれは、正義であるのだ。

岡田はそれを知っていた。
知っていたからこそ、自身にすべての責任を集めようとした。
そうして、若い魂を開かせ、自らは罪を一身に背負い、死した。

戦争は、争いは、決してなくなりはしないのだと思う。
いまや戦争は、紛争は、争いは、経済活動の重要な一部と化している。
そこに甘い汁を吸う者があり、富を得る者がいる限り、
それが個人であろうと国家であろうと、戦争はなくならない。
真の平和などというものは、この世に生まれいずるはずもない。

岡田の理想は、理想だけで終わるのか。
そうしてはいけないことは、敗戦国の民は知っている。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/10/27

最近の検索

この1週間、「柏木広樹」「結婚」で検索され、
このサイトにたどりつく方が、だいぶいらっしゃるようです。
あたしのサイトではその情報は載せていません、ごめんなさい。
情報お探しの方、ブログ検索で、「マサちゃんのづれづれ日記」としてみてください。
きっと見つかると思います。
「つれづれ」じゃないですよ、「づれづれ」です。ここ大事。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『裸足のキボン』(68/100 '07)

先週末から始まった東京国際映画祭のコリアン・シネマ・ウイークが、
この金曜日から始まった。全5作、今年は家族がテーマだとか。
日本未公開の作品ばかり5作と聞いて、何はともあれ通し券を購入。
きょうはその初日で、『裸足のキボン』を見に行く。

『マラソン』の成功で、柳の下のドジョウを狙ったんじゃないかと、
見る前まではそんな印象を持っていたせいか、あまり期待もせず。
ところが、『マラソン』のシリアス路線とは対極にある、
コメディとロマンスと家族愛と、ハートウォーミングな出来映えに、
さすがに泣いたりはしなかったけど、ココロがほわっとあったかに。

主演はシンヒョンジュン、その母にキムスミ、
町長に『トンマッコルへようこそ』のイムハリョン、
その息子に『誰にでも秘密はある』のタクチェフン、
キボンが憧れる写真屋さんの店員にキムヒョジン、
ほかにも、山の頂上までジャージャー麺を配達させられる店員に、
『ラストプレゼント』でイジョンジェの相方役をやったコンヒョンジンとか、
『私の頭の中の消しゴム』でお医者をしてたクォンビョンギルが、
今回もお医者の役で出てたりと、あちこちに知った顔で、楽しめました。

あたしはまったく知らなかったのだけど、上映後にティーチインがあって、
主演のシンヒョンジュンが登場されました。
上下共に黒、インナーのシャツも黒、ちょっとはだけめに着てらして、
かなり短髪に借り揃えた感じのヒョンジュンしぃでした。

ごあいさつも早々に、会場からの質問に答えるヒョンジュンしぃ。
最初の質問のあと、「映画祭だから気楽にいきましょう」と、
つかつかと舞台の前方に歩み出られて、ぺたんと舞台に座り込んで、
足をぶらぶらと揺らす様は、なんというか、大人の男性の無邪気さというかんじで、なんとも愛らしい彼の一面を見たような気がしました。

冒頭に『マラソン』の柳の下のドジョウ、と書きましたが、
じつはそうではなく、2006年に公開されたこの映画は準備期間2年、
撮影期間半年をかけた、『マラソン』の成功とはまったく関係のないところで進行していた、独立した企画の映画だと知りました。

個人的に「うわぁー」と思った天気予報と野球中継の真似事では、
ご本人が原稿を書いたのだとおっしゃっていました。
野球中継のほうでは、日本にいるはずのイスンヨプと、
アメリカにいるはずのパク・チャノが対戦してる実況を披露して、
なんだか思わずにこっとしてしまったのだよなぁ。

こういったことを、ゆっくりと、ことばを選ぶようにとつとつと、
けれど真摯に答えるシンヒョンジュンしぃでしたが、
根はやはり、やんちゃな少年のような彼ですから、
随所にサービス精神を発揮され、たとえばセリフ回しでは、
ちょっとどもるような話し方をしてるので、韓国語がわからない人だと、
おもしろさが伝わらないかなぁ、と言って、なんと日本語の「ありがとう」で、
たとえてやるならこんなかんじ、と披露してくれたり、
去り際は、劇中のキボンの走り方で舞台からはけていったり、と。

これで終わりかと思い帰り支度を始めたところ、
おそらくヒョンジュンしぃのファンの方だろうと思いますが、
♪センイルチュッカァハムニダー♪の合唱が始まりました。
ヒョンジュンしぃ、明後日がお誕生日なんだそうです。
そうしたら、歌の終わりしなにヒョンジュンしぃが舞台にご登場され、
深々と頭を下げてから、再度、舞台を去られたのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『フランシスコの2人の息子』(67/100 '07)

ブラジルでいま、もっとも人気のあるアーティストとして名が挙がる、
ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの、家族、とりわけ父親を描いた作品。
全編に音楽が流れる、目と、そして耳を楽しませてくれる映画でした。

小作人で、子だくさんで、ひどく貧乏なフランシスコが、
食べるものに困っても息子に楽器を買い与え、夢を与え、
大きな挫折も経験しながら、息子たちが父の期待に応えるべく、
その人生をなげうつ姿を描いています。

真実だからこそ伝わる、何か。

この映画のいちばんの見るべき部分は、そこ。
そして二番目が、子役の歌声。これは必聴。
とりわけ長男ゼゼの子役の男の子は、将来有望ですよ。
何よりも、美しいし。きれいに成長してほしいものです。

世代的にはあたしなんかとたいして変わらないんだけど、
あたし世代には決定的に欠ける「貧しさ」という要素が、
個人の貧しさではなくて、国としての貧しさが、生んだお話だと思う。

フランシスコの2人の息子 フランシスコの2人の息子

販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
発売日:2007/10/05
Amazon.co.jpで詳細を確認する


| | コメント (0) | トラックバック (1)

『ボンボン』(66/100 '07)

ココロがささくれ、なので、なんかほのぼのした映画が見たい・・・
と思って、『ボンボン』を見る。

例によって例のごとく、アルゼンチンが舞台で、
恐ろしくついてないオヤジがワンコに出逢って人生一変、
くらいしか知らず、どんだけかわいいワンコが出てくるんだ?
と思っていたら、おーーーーーいっ! ってブスイヌでした。
なのに、すごぉくかわいく見えてくるんだよ、最後には。

それより何より、最初に「ついてないオヤジ」が出てきたとき、笑った。
だってどこからどう見ても、ついてないオヤジなんだもん。
よくこんな俳優見つけたなぁと思ったら、シロウトさんなんだそうです。
ガソリンスタンドをクビになったおっちゃん、って設定なんだけど、
制作会社の近くのスタンドの、ほんとにおっちゃんだったらしい。

で、彼を導く救世主的なイヌの訓練士のおっちゃんも、
いわゆる動物プロダクションを経営しているシロウトさんだとか。
なんだかシロウトさんばっかりだなぁと思って公式サイト見たら、
プロなのは子役の少女だけで、あとはみんな本職があるんだって。
すげーーーーー、それで映画成立しちゃうんだ、みたいな。

おはなしは、典型的「いい人」で「ついてない」おっちゃんが、
人助けしたお礼にと、でもじつは、やっかい払いが名目で、
体よく押しつけられたというかんじで、ドゴという種のイヌを手に入れる、と。
そしたら人生が急に上向きになっちゃうのね。まるでワラシベ長者。
でも、何もかもがそんなに都合よくいくわけもなく・・・

こういう映画って、脚本はいいんだけどキャストがねぇーーー
っていう作品が多いけど、これは逆なかんじ。
つまり、キャストがものすごくいいだけに、
脚本にもうひとひねりほしかったなぁ、と思ったわけ。

だけど結局、正直者はバカを見たりはしないんだよ。
多少のロードムービー的要素を持ちつつ、アルゼンチンの風荒ぶ大地を、
ドゴのボンボンとおっちゃんを乗せて、車は進むのさ。

ボンボン ボンボン

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2007/10/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/10/26

『肩ごしの恋人』(65/100 '07)

ものすごーーーーーーーーーく放置。
自分がそんなに重症だと、あらためて知る。
さらに追い打ちをかける出来事がこの数日のうちにあって、
いま、はげしく急降下の真っ最中。我ながら知らなかった、
こんなに深いとこまであったんだ。まさにバンジー中です。
でもほら、バンジーだからね、下まで行ったらゴムの力で急上昇ですよ、きっと。

というわけで、こんなに落ちてても、することはしてるんですよ。
書く気力がないってだけで、映画はちょろちょろ見てるし、
ドラマも、『ザ・ホスピタル』とか『ジョシデカ』とか『働きマン』とか見てる。
あれ? 韓ドラないじゃん。って、だいじょぶだいじょぶ、『マイガール』見てるし。

『肩ごしの恋人』は、小説にどこかひっかかっていて、ドラマも見て、
最後の仕上げで映画も見た、というかんじです。
『アメノナカノ青空』がすごーーーくすきだったので、
そのイオニ監督の第2作目がどんなになるか、興味もあったし。

映画の設定は、原作とはだいぶ違ってました。
完全にセリフをなぞっている箇所もありながら、大胆な改変もあり。
そもそも、「崇くん」に相当する男子が、大きく違ってる。
最初はちょっと違和感があったんだけど、最後は腑に落ちた。
ああ、このための、設定変更だったんだなーって。

萌にあたるジョンワンをイミヨンが、るり子にあたるヒスをイテランが、
柿崎さんにあたるヨンフをキムジュンソンが演じていて、
信くんはちょっとさえない男にかわっていて、文ちゃんとリョウさんは、いない。

こんなかんじで原作とはだいぶ異なるけれど、でもおもしろかった。

制作にフジテレビとアミューズが関わっているので韓日合作になっていて、
アミューズ繋がりなんだと思うけど、日本の某歌手で写真も撮る彼が、
ジョンワンのココロの恋人ってかんじで、写真出演してるの。

肩ごしの恋人 肩ごしの恋人

著者:唯川 恵
販売元:マガジンハウス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/10/08

『ヘアスプレー』(64/100 '07)

10月4日、機会に恵まれて『ヘアスプレー』のジャパンプレミアに行く。
サブタイトル「踊る! ジャパンプレミア」とあるのが、ま、やや心配、と。

当日は5時から開場してたのですが、しがないサラリーウーマン、
そんな時間に行けるはずもなく、友人と会場入りしたのは6時半すぎ。
すでにほぼ満席で、2つ並んだ座席は後ろのほうの端っこしかなく。
しかし結果的にはこれでよかったのかも、、、

というのは、ほら、「踊る!」ですからね。

開映に先だって、まずはイベントです。
司会の方に紹介されて登場したのは主演のニッキー・ブロンスキー。
1曲披露してくれたあと、アダム・ジャックマン監督と、
劇中ニッキー演じるトレーシーと恋仲になるザック・エフロンの登場。
いやこれがすごかった。黄色い声援ならぬ、ピンクの悲鳴があちこちで。
おばさんは引きました。思い切り。エラいとこ来ちゃったなぁ、な気分で。
このピンクの空気はステージ上の、なぜか監督に伝染しちゃったようで、
めちゃめちゃテンション高く飛ばす監督。飲んでる? なくらい。

その後、振り付け師の真島さんがご登場、直接ダンスのご指導をなされ、
曲をかけて会場中が踊り狂うにいたり、おばさんドンビキでした。
もうとにかく、さっさと映画始めてくれよう、な気分。
ようやく映画が始まると後ろが静か。あれ? って振り向くと、人がいない。
生ザック目当てかよっ!

映画はもともと映画で、あ、つまり、映画がミュージカルになり、
それがまた映画化されたという流れなのですが、もとはまぁ B 級映画で、
ミュージカルでは当たったのでしょうが、映画に戻るとまた B 級です。
つまんなくはないけど、平凡なラブコメに人種問題が少々、ですかね。
人種問題がからんでるので、単純に笑っておしまい、にはならないとこがビミョー。
配給元のうまいところは、うっかり「人種差別」って宣伝をしてないとこ。
笑って歌って踊って、で、ハッピーになれる、という売り方ですね。
でも、ほんとにそれだけでいいのかね。わざわざ60年代のボルチモアなのに。
同じミュージカル映画で人種問題を扱う『RENT』に比べたら、差は歴然。
ああ、比べちゃいけないのか、な。
ま、某 Yah○○!の評価は尋常じゃないくらいに高いですから。

帰ってきて調べたら、ザック・エフロンって『スクール・ミュージカル』の彼ね。
あのときはくすんだ金髪って感じだったけど、いまはダークなので印象違った。
そっかぁ、彼って人気あるんだねぇーーー。悪ガキっぽい顔がいいのか?
おばさんは、またも首をひねるのであった・・・

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007/10/01

『アサルト13 要塞警察』(63/100 '07)

最後の最後まで「だれだっけなぁ〜〜〜」と考えながら見続け、
エンドロールでイーサン・ホークだったと知る。げーーー、年とったなーー。
『ヒマラヤ杉に降る雪』んときはきれいだったのになーー、とひとしきり思う。

こっちもお話は単純な娯楽作品。
大晦日の夜に、移送中の凶悪犯が雪のために立ち往生して、
急遽閉鎖間近で3人の留守番しかいない警察分署に運び込まれるんだけど、
そのひとり、ローレンス・フィッシュバーン演じるビショップの命を狙うべく、
見るからに組織立った一団が分署を襲う。反撃に出る分署の面々。
ところがしだいに、襲ってきたのは同じ警察の仲間だと知る。なぜ?

というようなお話です。
周りに民家のない雪の分署で、電話線を切られ、携帯が繋がらないように
妨害電波を流されるわで、完全孤立のニューイヤー、という、
ミステリー界にはおなじみの「密室」的な設定ですが、
その「謎」はすぐにとけてしまって、あとはドンパチ合戦。

ま、娯楽作品なんでね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『天軍』(62/100 '07)

ミンジュンギ監督の『天軍』を見る。
豪華出演陣を惜しげもなく使って、娯楽作品を撮ったというかんじ。
メインキャストにパクチュンフン、キムスンウ、ファンジョンミン、
コンヒョジンを据えて、脇をキムビョンチュン、キムスヒョンで固める。

乱暴に言えば、『戦国自衛隊』と『トンマッコルへようこそ』を足して、
李舜臣を加えて2で割った、と、そんなかんじです。

韓国と北朝鮮が共同開発した核弾頭を脅威と見たアメリカが譲渡を要求。
譲渡前夜、どうしても納得できない北朝鮮のカン少佐(キムスンウ)が
核物理学者スヨンを拉致して核弾頭を奪取。気づいた幹部はカン少佐に射殺命令を出し、韓国のパク海軍少佐(ファンジョンミン)が追跡。
川を下るカン少佐を見つけたそのとき、大接近した彗星が通過、
北朝鮮側の3人の兵士、韓国側の3人の兵士、そしてスヨンがタイムワープ、
1572年の李氏朝時代の朝鮮で、若き李舜臣(パクチュンフン)と出逢う。

というような、荒唐無稽&二番煎じ的なお話なんですが、おもしろかった。
あとには何も残らないけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『20のアイデンティティー〜異共』(61/100 '07)

韓国映画アカデミー創立20周年を記念して、
同校出身の監督20人がショートフィルムを製作したもの。
さすがに長いので、それぞれ10本を集めて1と2に分けているので、
体裁としては2本の映画を見たような作りになっている。

20人というと、これはやっぱりすごい数ではある。
ひとり5分としても100分なわけで、結果的には3時間弱の長丁場。
口は悪いけど、凡庸な作品もあれば、目を引く作品もあり、
飽きもせずに最後まで見たけれど、劇場ではいびきの声もけっこう聞こえたかな。

20人って、けっこうすごい。出演陣も、かなりすごい。
ざっとこんな面々。

パクキョンヒ  出演:チュサンミ、ファンジョンミン
キムウィソク『清風明月』  出演:キムスヒョン
イヒョンスン『イルマーレ』   出演:ヨムジョンア
オビョンチョル   出演:チョンウンスク
ユヨンシク『アナーキスト』   出演:キムイングォン
イスヨン『4人の食卓』   出演:チョンジョンミョン、チェドンムン
チョミノ『ジャングルジュース』   出演:ポンテギュ
チャンヒョンス『誰にでも秘密がある』
キムテヨン『少女たちの遺言』『家族の誕生』
 出演:チョンヘジン、チョンソギョン
ホジノ『8月のクリスマス』『春の日は過ぎゆく』『四月の雪』
 出演:ユンジンソ、キムヨンジェ
パクキヨン『モーテル・カクタス』
ミンギュドン『少女たちの遺言』『私の生涯で最も美しい一週間』
 出演:リュスンボム
クォンチリン『シングルス』
イヨンジェ『我が心のオルガン』
キムテギュン『火山校』『オオカミの誘惑』『百万長者の初恋』
 出演:イチョンア
ポンジュノ『吠える犬は噛まない』『殺人の追憶』『グエムル〜漢江の怪物』
 出演:ピョンヒボン、ユンジェムン、チョンインソン 

ほかに、イヨンベ、キムソヨン、ファンギュドク、チョンビョンガクなど。

それぞれ、作品名を聞くと、「ああ、なるほど」と、妙に納得。
ホジノなんか、たった8分の作品でもしっかりホジノ節を効かせてる。
個人的にうまいなーと思ったのはオビョンチョルの『純粋』、
ユヨンシクの『二十足』、イスヨンの『20の扉』も空恐ろしかった。

すきなのはやっぱり、キムテギュンの『午前2時』と
ポンジュノの『Sink & Rise』。期待通りというかんじで。

キムテギュンは、こういうきゅぅ〜〜〜〜〜〜んって瞬間を上手に描く。
あぁ、何かが始まるなぁ、という、ざわざわとした感じというか、
あとから考えたら、きっとあの瞬間だったんだなぁ、と思う時間を、ステキに描いてる。

ポンジュノのこの作品は『グエムル』よりも2年も前だというのに、
『グエムル』をパロってるかんじですごい。『グエムル』見たあとだと、
この作品は100万倍笑える。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »