『迷子の警察音楽隊』(93/100 '07)
イスラエルとエジプトは、地理的には隣同士。
けれど言語は違うし、宗教も違う。
イスラエルでは毎週金曜の12時にエジプト映画の放送があって、
その時間帯にはすっかり街がからっぽになるほどの人気だったけれど、
国と国との仲は、決して仲よしこよし、というわけにはいかず。
そんなイスラエルで、迷子になったアレキサンドリアの警察音楽隊。
バスがないとあっては、移動することもできないわけで・・・
彼らに手を差し伸べたのは、食堂の肝っ玉女将と、店員と常連客。
たった一晩の文化交流は、人の心の温かさを知るには充分な時間。
もう逢わないと知っているから? それとも宵闇は人を語らせるのか。
心の奥底にしまった想いをつい口にしたり、
踏み出せない一歩の、背中を押すのを手伝ったり。
なんてことはない、たった一夜の物語。
けれどそれは、かけがえのない思い出。
草の根レベルでの国際交流というよりも、
人の心の温かさを伝えるエピソード。
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コメント
やっと見に行けた。
有楽町でみたけどあの映画館いいね。
後ろから2列目で見たけど、すごく見やすかった。
なんだけど・・・
指定席のはずが行ったらおばちゃんが座ってた。
私に気が付き・・・
「あ、ここの席?私は後ろの席なんだけどね、おほほほほ」って。
その後も違う席に移っては言い訳してた。
後ろが見にくかったなら換えてもらえばいいのに。
満席じゃなかったんだから。
おばちゃんっていつからああなっちゃうんだろうね。
で、本題です。
ご推薦通り、好き系の映画だった。
たった一晩の、最初で最後の出逢いに
背中を押してもらえたり、棘の有りかを見つけさせてくれたり。
人生っていろんな出逢いや繋がりで豊かになるんだね。
大人になると自分の作り上げた環境からなかなか出るのが大変だけど、
そこを出たり入ったり出来る生き方をしたいなーって思った。
投稿: ツレ | 2008/01/28 19:43
いいでしょ、いいでしょ ^^
ちょっとイギリス映画に通じるところがある気がしてて、
派手じゃないんだけど、なんだかやけにホロッときて、
「あったかくって、ちょっとバカ」というツボにハマった。
ものすごい細かいことで、その人の人生を饒舌に語って、
得てして「説明」とか「取ってつけたよう」になってしまうのに、
ちっとも不自然じゃなく、描けてるのがすごいなぁ、と。
女将のお相手と食堂で会っちゃったりとか、
公衆電話の前でもらった服着てひたすら待ってたりとか、
なんだかすごぉぉく人間がいとおしくなる。
で、おばちゃんだよ、おばちゃん。
って、じつはこないだ、同様のおじちゃんに遭遇したよ。
斜め後ろにすわってたのが、
トレーラー始まったころに席の持ち主が来て、
慌てて2列前に移動した。しかも座席またいで。
あたしたちは、そんなおばちゃんにならないように気をつけようね。。。
投稿: 音樹 | 2008/01/28 23:39