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2008/06/07

『再会の街で』(36/100 '08)

アダム・サンドラーというと、ついコミカルな役どころばかり思い出すけど、
その彼が、シリアスな役をやるというので、注目した作品。

自身のクリニックを持つ歯科医のアランは、家族にも恵まれ、
何不自由ない生活を送る「成功者」。けれど彼の心には、
ことばではうまく説明できない虚無感が渦巻いている。
そんなアランがある日、大学時代のルームメイト・チャーリーに再会する。
しかしチャーリーは、ある日を境にして生きる意味を失っていた。
世間に背を向け続けるチャーリーに再び顔を上げてもらおうと躍起になるうち、
アランは自身の心に真正面から向き合うことを迫られる。

といったような、かつて同じスタートラインに立っていたふたりが、
まったく異なった運命を歩んで再会し、境遇が違うようで、
事の大小は比べようもないほどの差があるにしても、
実は同じように現在の自分に愛想を尽かしかけている事実に直面し、
そっと、ゆっくりと、でも確実に、生き始める物語です。

自分の人生を歩くのは自分で、だれも代わりに歩いてはくれないけれど、
でも傍らに、批判的でも同情的でもない友がいてくれたら、
道は容易くはならなくても、少しは気が楽になるに違いない。

損得勘定抜きの学生時代の友人というのは、ありがたいものです。

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