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2009年5月

2009/05/27

柏木広樹 @ クロサワバイオリン渋谷本店

『おくりびと』のときに柏木広樹さんとクロサワバイオリンに触れましたが、
柏木さんが件のクロサワバイオリンで現代の巨匠ビソロッティ・ファミリーの長男、
マルコ・ビソロッティ氏来日記念のインストアライブをされるとかで、
クロサワ顧客のツレちゃんに席を取ってもらい、日曜日に行ってきました。

いきなり現代の巨匠と言われてもなー

ごもっともです。
ビソロッティ一族は、ヴァイオリンやチェロの制作者です。
バイオリン一台で、軽く新車が買えます。軽自動車じゃないですよ。
プリウスだって買えちゃいます。あたしの知らない世界です。

そのビソロッティ作のチェロとヴァイオリンで、
ビソロッティ一族の長男の聴いている前で弾くのは、けっこう緊張しそうだなー。
なんてことを思いながら、聴いていました。

楽器の音を聞き分ける耳は持っていないのですが、
印象としては「若いなー」という感じ。響きが全方位的でないというか、
伸びが直線的というか、遊びがないというか、そんな感じです。
演奏が続くにつれて、だんだんほぐれてくるような、丸みを帯びるような、
楽器が少しずつ肩の力を抜いて本来の力を発揮するようでした。

なんか、冷やしすぎた白ワインをゆっくり飲み進めていくような感じ?
最初は香りも立たないしちょっとカドカド、ツンツンしているんだけど、
温度が上がると香りたち、渋み以外の味が前に出てくるでしょ?
しかも飲んでるこっちは酔っぱらってきて、懐大きく「さぁおいで!」的な、
あんなかんじ。

柏木さんのチェロ、室屋くんのバイオリン、林さんのピアノのトリオで、
クラシックとは違う弾かれ方をする最愛の楽器たちに、
マルコさんも驚いたとコメントしてました。

もちろん第一義的にはクラシック奏者に弾かれるために作られる楽器で、
遊びでちょろっと手を出せるようなお値段でもないのだけれど、
楽器のポテンシャルが高ければ、どんなジャンルでもこなせる、の典型のようでした。

ライブ後に店内をうろついて実際の楽器を間近で見たのだけれど、
お値段のところは「Ask!」と書かれておりました。
怖くて聞けないっつーの。


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2009/05/26

天使と悪魔(32/100 '09)

前作『ダ・ヴィンチ・コード』は映画化になると知らずに原作を読み、
ほどよく細部を忘れたころに映画を見るという絶妙のタイミングだった。
原作と違うじゃん! と思うほどには細々したことを覚えておらず、
展開が早すぎて意味わかんないよ、と思わないほどには覚えているという。

今回は、早々に原作を手に入れ、早めに読もうと思っていながら忙しく、
読み始めたのは結局ゴールデンウイークになってしまった。ちょっと遅すぎたかな。

数年前に、ローマに3日ほど滞在して歩き回った記憶があって、
そのときのガイド本を出してきて見比べながら原作を読んでいたので、
それを実際に映像で見られるのは、ある種の感動だった。
あぁ、ここ行ったよー、とか思いながら見るのは、すごく楽しい。
そういえば、『ダ・ヴィンチ・コード』読んだあと、
当初は予定に入れていなかった「最後の晩餐」を行程に組み入れたんだった。

映画は、尺の関係で非常に大胆な切り取り方をしていた。
メインのメインを際立たせるため、細部はもちろんバッサリと切り捨て、
かなり太い枝葉も、思い切って切り落としちゃってるという潔さ。
原作で異様な雰囲気を放っている、ものすっごい強烈キャラがいなかった。
いやー、この人を切り捨てちゃうのか、すごいな。ってな感じです。
あと、「ありえないだろー、いくら小説でも!」と呆れた場面が、
ごっそり切り取られてました。やっぱりね、って感じです。
そしてさらに、映画的効果を狙ってのことなんだろうけど、
思いもかけない場所から、思いもかけない枝を生やしてた。2本くらい。
よくまぁ、原著者が許したね。と思うような枝だった。

その分、謎解きにすべてを注ぐわけだけれど、これがまた、
びっくりするくらいにサクサクと進んでいくのだな。
原作では思いっきり悩んで、「あぁそうかぁぁぁっ!」というシーンも、
かけらも悩まず、「ほれ、あれ見てみろ!」と最初からわかってたように解説する。
あまりにサクサクすぎて、拍子抜けしちゃうくらいなのである。
そんなだったらさ、最初からそこに人を差し向けときゃいいじゃん、とか思う。

でもまぁ、楽しかったからいいかな。なんてね。

個人的には、暗殺者の彼が好きな顔かもー、でもどっかで見た顔だなー
と思っていたら、スザンネ・ビアの『ある愛の風景』の弟でした。



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ガマの油(31/100 '09)

役所広司の初監督作品だとのことで、試写に行ってきた。

ある種の、ロードムービーなんだが、ちょっと長かった。
こないだ書いた「リトル・ミス・サンシャイン」系の映画だと思う。
息子が死んで、息子の親友とキャンピングカーに乗り込んで、
恐山を目指しちゃったりなんかして、曇っていた目が見えるようになって、
加えて、息子の恋人とのエピソードや自身の幼いころの思い出やら、
いろいろ盛り込まれすぎちゃって、ちょっと分散したかな。
意気込みはわかるし、やりたいことたくさんあったのねー、と思うんだけど、
いかせん、2時間超えは、やっぱりちょっと長いんだよなぁ。
豪華で個性豊かな役者をそろえてるんだけどね。
勝手な思い込みだけど、ロードムービーに超有名な役者はいらないかな、と。

次に期待、か。




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S ダイアリー(30/100 '09)

しょうもない映画だってのはわかっていながら、
キムソナがすきなので、借りてみました。
しょうもないお話だけど、キムソナがかわいいので、よかったです。
四番目のオトコが、チャンヒョクだったー。



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おくりびと(29/100 '09)

映像というよりは、耳ダンボで聴いた映画。
あ、映像も、冒頭の楽器店のところは目を見開いていたけど。
(あそこは、渋谷のクロサワバイオリンさん)

もっくんのチェロ指導をしたのが、柏木広樹さんです。
映画でもっくんが弾いてるところの音も、柏木さんです。
サントラは古川展生さんなので、映画を見ないと、かっしーの音は聴けない。
なので行かなくちゃと思いつつ、とうとうDVD発売後になってしまった。

映画そのものは、こんなことを言うと怒られそうだけど、まぁふつう。
とりわけ「すっごいカンドー」「めっちゃ泣けたー」というわけではなく、
随所に笑いを散りばめながら、生きること死ぬこと、罪と償いと、許しのお話。
都合三回も見たという知り合いが、「あれは様式美なんですよ!」と絶賛してたが、
そうなんだろうなぁ、と思う。

ただ、「随所に笑いを散りばめながら、生きること死ぬこと」系の映画が好きで、
そんな映画ばっかりを見ている人間にしてみると、ちょっと物足りない。
この映画をよいと思った人は、ぜひ「リトル・ミス・サンシャイン」を見てください。



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2009/05/18

大阪ハムレット(28/100 '09)

これが、意外とよかった。
『おくりびと』ねらいだったので、ノーマークだったせいか?

三男、ひろくんを演じた彼が、じつによかった。
大阪の女の人は、いわゆる典型的な肝っ玉母ちゃんじゃなくても、
懐深くて肝がすわってる。と思った。房子も、亜紀ちゃんも、
房子と亜紀ちゃんのお母さんも、みんなステキ。

あんな懐深い人たちに囲まれてると、オトコはみんな、
岸部一徳演じたおっちゃんのようになってしまうのかもしれない・・・
とも思う。いいんだか、悪いんだか、、、


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チェイサー(27/100 '09)

韓国映画だから妙齢のお姉様がたに囲まれることを予想していたら、
半分以上が男性で、ちょっとびっくりした。年齢もまちまちで、
けっこうなお年の男性から若い男の子まで、いました。

作品は、キムユンソクがハジョンウを追いかける、と勝手に思っていたら、
早々にキムユンソクはハジョンウを捕まえてしまって、
しかもハジョンウは、あっさりと「殺しました」なんて言っちゃって、
簡単に手の内あかしちゃって、このあと引っ張れるのかなー、と思ったら、
この新人監督はすごかった。ほんとに新人ですか? と思った。

何が怖いって、とりあえず自分を納得させることのできる理由を、
この監督はひとつも与えてくれないのが怖い。
たとえそれが本当の理由じゃなくても、あればいいんだ。
あればいいんだけど、この映画には、ない。くれない。
だから、怖い。理解不可能なので、怖い。ただの闇。真っ暗。

アジアのこういう雰囲気は、アジア人じゃないとわからないと思う。
ディカプリオとワーナーブラザーズが映画化権を獲得したということだけど、
『ディパーテッド』と同じ運命を辿るんじゃないかと心配。
もちろんアカデミー作品賞は穫ったので評価は高いんだろうが、
アジア的な重苦しく鬱陶しい空気感はどこかに消えてしまってたから。
そんな空気感が、この作品の最大の魅力だと思うので。
見終わって、「あーすっきり」というハリウッド映画とは対極だからね。

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おと な り(26/100 '09)

先週末に公開になった『おと な り』は、その一週間前に試写で見た。
生活音マル聞こえのお隣さん同士が、いつしか相手の音に、人に、恋をする話。
だけど、それだけじゃ、終わらない。ひねりのある作品でした。

岡田くんも麻生さんもふつうの人で、弱さやエゴがあって、
でも強がったりなんかして生きているところが、なんか共感できる。

岡田くんの使ってるカメラがソニーで、しかもでかでか出てるのが、
なんかしょっと興ざめだったけど。仕方ないのかねー。(やだけど)

きょうのワイドショーでも言ってたけど、
エンドロールはきちんと耳を澄まして、最後まで聞いてください。

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2009/05/08

重力ピエロ(25/100 '09)

映画化されるなんてぜんぜん知らなかったのだが、
本好きの友人が「おもしろいよ」というから借りて読もうかと思ったら、
「でも先に『オーデュポンの祈り』を読まないとダメなんだよ」と言われ、
順番に図書館で予約して読んでいたら、すっごく時間がかかった。
ようやっと図書館に届いたころ、試写会のお誘いをいただく。
一も二もなく「行きます!」と答え、件の友人を誘い、
いつもの映画ツレを誘い、メーデーの行進後に見に行く。

じつは岡田将生という役者が演じるのを見るのは、これが初めて。
ちっちゃいイメージだったので、けっこうでかくて驚く。
原作では「だれもが振り向く美少年」という設定だもんだから、
演じるのもプレッシャーじゃなかろうかと思っていたのだが、杞憂でした。

いやぁーーー、こんなキレイな男子だったっけ?
というのが率直な感想。透明で、お肌つるつるで、とにかくキレイ。

孤高な人に見える彼が、家族にかんしては熱血少年になってしまい、
ひとりで何でもできそうなのに、アニキを頼っているアンバランスさは、
岡田将生という役者のもつイメージにじつにぴったりと合っていて、
キャスティングは大正解だったと思う。
それに子役。あの子役は、15年後、必ず岡田くんになります。
どこから見つけてきたんだ。兄弟の子役たちは本当にすばらしい。

そして何よりは、父でありました。
原作の父は、とてもとても懐の大きな人間で、
ともすればそれは押し出しの弱さから能力の低い人間と見なされがちだが、
そしてそんな父親を、子どもというものは得てして誤解してしまうものだが、
この兄弟は、父の偉大さを本当に知っている。理解している。
そんな父を、小日向さんがそのままに演じているのだから、これまたすごい。

が、原作の魅力を余すことなく映像化しているかと問われたら、
努力賞、と言わざるを得ない。それほどすごいのです、原作が。



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アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜(24/100 '09)

チュジフンがあんなことになって、上映中止になるんじゃないかと思ったが、
始まってしまった本作は予定通り最後まで上映するんだそうな。
でも、どちらかといえばより楽しみだった『キッチン』は無期限延期。
キムテウ好きとしては、なんとも残念な処置となってしまいました。

アンティークは、原作を読み直して準備万端整えてたし、
予定通り見るかなー、と思って映画の日に見に行く。
けっこうな人ですわ。相変わらず人気なのねジフンくん。
ほんとに、なんでバカなことしちゃったのさー、とつくづく思う。

原作のキャラとの年齢ギャップがけっこうあるのでどうかなー、
と思ったけど、けっこう平気だったかも。
原作キャラとはだいぶ違うかんじだけど、パティシェ小野が好き。
ってか、もともと好きなんだよな、この手の顔は。

前半、チープなテレビCMみたいな演出にはちょっと引いたが、
日本のドラマよりはずっと原作に忠実で、おもしろかった。
終わりの空気感とか、かなり近くて好き。


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