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2009/09/15

グッド・バッド・ウィアード(42/100 '09)

代休を利用して、映画を2本見る計画を立てる。
とりあえず、チョンウソン好きとしては外せない本作。
テレビのインタビューで監督が

ぼくの功績はこの三人の俳優を揃えたこと

ってなことを言っていて、本気で言ってるなら最悪だなと思ったのだが、
あながち冗談でもなかったということが判明。がっくし。

とはいえしかし、隠し芸か?と本気で思った『ジャンゴ』ほどに最悪ではない。
ただしこの比較も、「ウエスタンだ」と宣伝で言ってるからに過ぎず、
韓国で公開されていた時期に「ウエスタン」なんて一言も聞いた覚えがない。
ということは、日本で売るために、こんな宣伝文句をつけたのではと勘ぐられる。

まぁ、ウエスタン的だと言えば言えなくもない。
列車強盗だの馬だの鉄砲だの、時代考証はどこいった?的な要素は、
娯楽作品なんだと思えば楽しめる。とりわけ前半は、そこそこ楽しい。
しかし後半、もっともお金をかけただろうと思われる箇所は、長い。
そして、日本人にはかなり不愉快だ。あそこが半分くらいになっていたら、
総合点はもう少し高く、そこそこまとまりのある作品になっていたろうと思う。
もとよりハリウッドとは規模も資金も大きく違うのだから、
そんなものと比べるのは間違っているのだ。

それを考慮に入れたとしても、終わり方はもう少し工夫があって良い。
素人にこんなことを言われたかないだろうが、
素人だって、こんなことを言いたくないのだ。
お金を払って見るのだから、充分に楽しませてほしいだけ。

そもそも、「功績だ」と言っていた三人の俳優の使い方は、如何なものか。
三人に気をつかって、均等に見せ場を分配しようと思ったのは失敗としか思えない。
ソンガンホはいつものキャラどおり。新しい発見はとくにないが、安定感はある。
その点、イビョンホンは「手を抜かない人だな」と改めて感心させられる。
別の世界にイっちゃってるキャラは、ファンにはちょっと酷だったかもと思う。
格好よくはなかったからな。笑いもしなかったし。笑った顔は、狂気だった。

この二人に比べると、チョンウソンは弱い。もともと強烈キャラじゃないし、
現代的な、ふわっと重さのない等身大のイイ男を演じたほうがいい役者だから、
完全に霞んでしまった。残念極まりない。新しい発見も、もちろんナシ。

個人的には、ソンビョンホが出ていたのが嬉しかったりしたのだが、
あっという間に消え去ってしまった。それも笑えない消え方。
このあたりは、本当にお国柄を感じる。これでいいのか? 的な疑問。



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コメント

映画を観る基本がないと、おもしろさがわからない映画ですよね。ウェスタンとは韓国公開時から言われていましたので事実誤認なのでは?当時の世界では日本自体が不愉快な国だったのだから、取り繕うことは出来ないし、ナチスを取り繕うことが出来ないのと同じで、しょうがないですよ。そんな観かただけしていたらおもしろい映画もつまらなくなっちゃいますよ。おせっかいですが。

投稿: | 2009/10/31 21:14

そうですか、ウエスタンというのは衆知なんですね。
私の目に入ってこなかった、ということですね。

ところで、映画を観る基本って、なんでしょうね。
映画を観るときの態度、という意味かしら?
心のもちようとか?
あまり敷居が高いと、気楽に観られませんね。
私には、映画は娯楽のひとつですから。
なぜ映画を観に行くか、人それぞれ違うでしょうが、
私が映画に求めることは、ふたつ。

劇場が暗くなる前までの現実を忘れさせてくれること
自分がいままで知らなかった視点を与えてくれること

ある意味での現実逃避か、考えさせられるか。
その意味では、この映画は私にはダメだったわけです。

それから、私は「取り繕え」とはひと言も言っていません。
不愉快だと感じた、長いと感じた、
そう言っただけです。
引き合いに出すのは間違っているかもしれませんが、
レッドクリフの同様のシーンに比べると、
長さの割に変化がなくて飽きが来ました。
長くても、メリハリや変化があればいいんですけどね。
せっかくの前半のおもしろさが、あれでダレたと思ったわけです。

余談ですが、映画の中で現実を取り繕うのはタブーではないと思いますよ。
誇張してデフォルメするのも、同様にタブーではないでしょうし。
誤解しないでほしいのですが、
タブーではないと思う、イコール、肯定的にとらえている、
というわけではありません。
それが作品にとって必要不可欠ならばアリだと思いますが、
何でも万々歳、という気持ちにはなれませんから。

さて最後に。
批判めいたことを言うときの「基本」は、
まず名乗ることだと思いますが、いかがですか?

投稿: 音樹 | 2009/11/03 12:27

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