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2009/10/19

牛の鈴音(51/100 '09)

なんということもないドキュメンタリーが口込みで大ヒット、
これを見て泣けない人は人間じゃない、くらいまで言われた、
噂の『牛の鈴音』を、東京国際映画祭のコリアン・シネマ・ウイークで見る。

無口で頑固で、ちょっと耳が遠くて足の悪いおじいさん、
口から先に生まれてきたのか「あたしゃ不幸だよ〜」と小言ばかりのおばあさん、
そして、その夫婦の日常と仕事に40年間寄り添ってきた老牛(メス)。
この2人と1頭の、長いことくり返された日々の営みの、記録。

ドラマらしいドラマといえば、新しい牛が来たことや、
その牛が子牛を産んだこと、この子牛が脱走しまくって大変なこと、
そして最後のエピソードくらい。なのになぜか泣けるんだよなー。不覚にも。

骨と皮のようになった体で荷車を引く牛。
一歩一歩、確かめるように、ちょっとヨロヨロしながら歩く牛。
監督は、牛の姿を父親のイメージに重ね合わせたと言うけれど、
おじいさんそのものが、父親、おばあさんそのものが、母親、
そんなふうなイメージで、私は最後まで見たというかんじだった。

無口で返事もしなくて頑固で偏屈なおじいさんと、
文句ばかり言いながらも、おじいさんの意向に決して逆らわないおばあさんが、
なんだか自分の両親みたいで、ちょっと苦笑した。

返事しないんだよなー、うちの父親も。
で、「返事くらいしてよ!」と怒られ、「いま考えてる」とのんびり答え、
それがさらに母親の怒りを誘うという悪循環は、
子どものころは苦々しく見ていたが、いまでは一種のコントです。

平和だわ・・・



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コメント

そちらをご覧になったのですか。
私は「うちにどうして来たの?」にしました。あれもこれも観たかったのですが、単純に時間スケジュールでの選択です。たまの上京、娘と昼食を一緒にしましたので、娘の時間が優先です。「牛の鈴音」もかなり惹かれたのですが・・・。東京ではこの先一般公開のようですね。公開期間中の上京は難しそうです。

投稿: 諸葛亮 | 2009/10/20 13:23

諸葛亮さん、
実はわたし、『うちにどうして来たの?』も見ました。
日曜日に行ったのですが、ご一緒だったのかもしれませんね。
結局、3本とも見てしまったのですが、
『うちにどうして来たの?』がいちばん不思議でした。
『牛の鈴音』は、お勧めです。
機会がありましたら、ぜひ。

投稿: 音樹 | 2009/10/21 14:25

初めまして、突然すみません!
私もこの映画「牛の鈴音」気になってました!
こんなの見つけたので、こんなの見つけたのでもしよろしければ・・・
http://www.starsands.com/ushi/#oubo

投稿: すなお | 2009/11/16 15:04

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