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2009/10/29

悪夢のエレベーター(56/100 '09)

なんとなく『キサラギ』のニオイを感じて行ったのだが、ぜんぜん違った。
終始エレベーターの中で完結する会話劇だと思っていた。
ところが、前半はエレベーターの中での謎かけ、
後半はエレベーターから外に出て、謎解き、のような設定。
似ていたのは、限りなく一幕劇に近いお芝居でも成立する、という点だけ。
ネタバレなしには何も語れない。なので、見えにくくしておく。
でも前半だけ。後半は、やっぱり知らないで見たほうがおもしろいから。

11階建てのマンションのエレベーター。時刻は深夜。
ガクンと大きな音がして急降下、そして停止。
閉じ込められたのは、なんともうさん臭い4人の男女。
明らかに住民なのは一人だけ。残りの3人はいかにも訳あり。

大阪弁の威勢のいい男は、自称プロの空き巣。出所ホヤホヤ、初仕事に来た。
ゴスロリ少女は自殺志願者。界隈で一番高いこのマンションから飛び降りる予定。
不倫相手の家で電話を受けて、産気づいた妻の元へ帰らんとしていた若い男。
そして、全身ミドリのジャージ男は、触れた相手の過去が見えてしまう。

エレベーターは外への連絡手段が途切れ、だれもケイタイを持っていない。
2台あるエレベーターのもう一台が動いているために、
おそらくこのエレベーターが止まっていることに気づく人はいない・・・
一度悪いほうへと考え出したら、だれにも止められない。
もしかしたら、このままだれにも気づかれず、餓死?
出産当日に夫が失踪。見つかったと思ったら愛人宅のエレベーターで餓死。
そんな悲惨な事実を抱えて子どもを育てなければならない妻・・・
若い男は勧められるまま、妻へのメッセージをレコーダーに残す。

と、彼は気づく。

自分は5階から下へ降りるエレベーターに乗った。
ジョギングに向かうジャージ男はともかくとして、
7階に空き巣に入ろうとしたヤクザと、なぜ乗り合わせたのだろう。
そもそも自分が乗ったとき、ゴスロリ少女は乗っていなかったじゃないか!

「あら、ばれちゃった?」
「とりあえず、眠ってもらう?」

・ ・  ・   ・    ・     ・

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» 夜明けの街で【東野圭吾】 [本・月のうさぎ堂]
思い込みとは恐ろしいものです。人間ひとつのことを思い込むとなかなかそこから抜け出せません。何事においてもそうですよね。柔軟な発想と思考能力。日頃から訓練訓練。 [続きを読む]

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