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2009年12月

2009/12/31

パブリック・エネミーズ(74/100 '09)

久々にイイ男なデップを見た気がする。
次のデップとその次のデップにかっこよさは期待できないので、
ここで思いっきり堪能することにする。
贅沢を言えば、前髪はおろしてくれていたほうが好み。
しかし時代を考えれば、そんな男性はいないのだから仕方ない。

同じような実在のギャングを主役にした映画といえば、
ブラピのジェシージェームズがあった。
どちらがおもしろかったと言われると難しい問題だが、
あえて言えば、ジェシージェームズのほうが好きだったかも。
もちろん、こちらは完全なるエンターテイナー作品になっていて、
単純に比較はできないのだが。

比較と言えば、どちらも助演が素晴らしかった。
本作では、個人的にクリスチャン・ベイルが、
ジェシージェームズのほうでは、ケイシー・アフレックが。
こういううまい助演がいると、映画は引き締まる。



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2009/12/30

サンシャイン・クリーニング(73/100 '09)

その名前からは想像もできないような、
あるいは、その仕事をの本質を隠すような、社名。
サンシャイン・クリーニングは、犯罪現場のお掃除サービス。

でも本当は、彼女たちがお掃除しているのは現場の惨状なんかではなく、
そこにかかわる人たちのココロの中を、ひと掃き、ふた掃き、
傷やササクレに、そっと手を当てて、「だいじょうぶ」と言うこと。

そんな彼女たち自身が、じつは同じような傷を抱えている。
うまくいかないあれやこれやに、ココロはいつもささくれ立っている。
だけど、彼女たちは気づいていない。
彼女たちがひと掃きするたび、彼女たちに誰かが慰められるたび、
彼女たち自身も少しずつ傷を癒していることを。

サンシャイン・クリーニングは、そんな会社。

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人生に乾杯!(72/100 '09)

してやられた。
亀の甲より年の功。

運命の出会いから結婚して長く連れ添った老夫婦。
しかしどんなに慎ましやかに暮らしていても、年金だけでは生きていけない。
二人のキューピッドになったダイヤのイヤリング。
男のプライドを体現したようなクラシックカー。
そして、お互いに対する愛情。愛ではなく、愛情。
彼ら二人に残されたのは、これだけ。

その彼らが、手に手を取って、一花ぱっと咲かせましょ!
とばかりに、コワッパどもの鼻をあかしてみせるのだから、すこぶる楽しい。

母国ハンガリーで大ヒットしたというのが、すごくよくわかる。
適度に笑い、適度に涙し、適度に人を喰ったような映画。
思わずほろりと涙したのに、その涙、返してください、というラスト。
でも、気持ちのよい裏切られ方。

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2009/12/29

イングロリアス・バスターズ(71/100 '09)

タランティーノはエンドロールが短いのがイイ。
最近のハリウッド作品はエンドロールだけで軽く3分はかかる。
それを考えると日本映画や韓国映画の短さは、嬉しい。
俳優の付き人とか運転手とか、名前を知らせてもらわなくても。
エンドロールに名前が出たらそりゃ名誉なことだが、
作り手側の大人の事情以外の何者でもない気がして、ちょいウザ。

と、関係ないところで長々ともの申してしまった・・・
肝心の作品ですが、シリアスとコメディーのバランスが良かった。
一方ではシリアスなお話が展開していて、それに絡んでくるおバカたち。
このおバカな男たちがまた、それぞれに濃ゆいキャラで、すてき。
とはいえ、どうもやっぱり、タランティーノは肌なじみが良くない。
これは、あたしの側の問題です。

そろそろ、思いっきりイイ男のブラピに逢いたいなー。

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サースト〜渇き(70/100 '09)

東京フィルメックスのクロージング作品で、見る。
来年の2月には日本でも公開の予定だとか。
パクチャヌク監督も来日、ティーチインをしてくださった。
上映に先駆けて閉会式が行なわれて、ヤンイクチュンの
『息もできない』が最優秀作品賞と観客賞のダブル受賞。
ほかの作品は見ていないから比較はできないけれど、
本当に力のある作品で圧倒されたので、納得の受賞というかんじ。

さて、サースト。
良くも悪くも、パクチャヌクらしい作品だった。
なぜバンパイヤか? という疑問もなくはないが、
彼が作品を通して言いたいのはそこではないだろう、と思う。
これも神の試みのひとつなのかと思うと、生きることは易しくない。

ここのところコミカルな役の多かったソンガンホが、
抑えた演技というか、声のトーンを抑えて良識ある人を見せているが、
シンハギュンのあまりの狂気っぷりと、まさに体当たり演技のキムオクビンに、
なんとなく紛れてしまった感があり、少々残念だったかも。

しかし、彼の作品は相変わらず血が出るし、長い。
今回は本気の暴力というかんじではなかったので、よかった。
復讐三部作のような暴力シーンは、思わず目をそらせてしまうから。

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2009/12/28

素晴らしい一日(69/100 '09)

イユンギ監督の、前作『アドリブナイト』に続いて平安寿子の映画化。
『アドリブナイト』ではラストを原作と変えていて、
小説の完全なる映画化では表現しきれなかった部分をうまく見せていたので、
今回の『素晴らしい一日』はどんなふうに映画化してるのだろうと、期待。

いいことがないアラサー女がやるに事欠いて、
調子がいいばっかりの甲斐性なし男に昔の借金の取り立てに行く。
甲斐性なし男は相変わらず甲斐性なしのまま。
返せる金なんて1ウォンもないから、彼女を連れ回して借金行脚。
手書きのどうにも情けない借用書を渡しながら、
知り合いみんなにヘコヘコと頭を下げて金を集める。
苦々しい思いでそれを見るアラサー女。

というふたりの、一日を描いた作品です。
平さんのお話は、展開を語ってしまうととたんにおもしろくなくなる。
軽妙な筆が、何気ない出来事をユーモアたっぷりに見せてくれるわけで、
それをうまぁく映像化したなぁ、というかんじ。

主人公二人のキャラは、しかし小説からイメージしたのとは違っていた。
ハジョンウの甲斐性なし男はもう少しヤサオトコなイメージだし、
アラサー女はもっとふつうで平凡で、美人でもなんでもないかんじ。
チョンドヨンの、目の回り真っ黒メイクは、これはもう、時代か?

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