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2010/01/26

ミレニアム ドラゴンタトゥーの女(5/100 '10)

映画の宣伝が深夜のテレ朝で流れ始めたころ、
複雑なストーリーっぽいので予習したほうが良いかもと思いたち、
シリーズ全作を図書館で予約。ちょうど年末年始に第1作を読みました。

こちら〜〜

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読み終えて冷静に考えてみるとハードボイルドの匂いがぷんぷんするのだけど、
読んでいるときには、そんなことはほとんど思わなかったのが不思議。
とはいえ、ハードボイルドをたくさん読んでいるかと言えば NO です。
イメージだけでモノを言ってます。(ごめんなさい)

探偵がとある一族の秘密を探る依頼を受けるものの、その過程で命を狙われる。

恥ずかしながら、あたしのハードボイルド的イメージはそんなもの。
バカの一つ覚えのごとく、チャンドラーの世界です。

小説『ミレニアム』では、探偵ではなく一族の秘密を探るのは記者。
とある裁判で名誉毀損の有罪判決を受けて雑誌社を一時的に退き、
その間に、とある陸の孤島で起きた失踪事件の調査を依頼されて引き受ける。
粘り強く調べていくうちに、彼は新たな事実を次々と発見していく。
ところがそれを快く思わない人物が・・・

というあらすじだけを書くと、ハードボイルドっぽい。
でもじつは、フィリップ・マーローはこの記者ではなくて、
映像記憶能力を持つ天才ハッカー、リスベット・サランデルなのです。

そう、読んでいる最中にハードボイルドの「ハ」の字も出なかったのは、
彼女がマーローにもかかわらず、その身なりはハードボイルドよりハードロック、
しかもコンピューターを駆使して、自ら動き回るというよりは部屋に引きこもり、
世界になんて1グラムの興味もなく、ひたすら気配を消して生きることに腐心しているから。
あまりの頭の良さと、黒ずくめでバイクにまたがる、贅肉のない無表情のサランデルを見て、なぜかターミネーターを思い出したのは、あたしだけでしょうか。
でもこれが、格好いいんだなぁ。

その格好いいサランデルを、劇場で見てきました。
小説は前後編の長編なので、小さなエピソードがだいぶ省かれ、
登場人物同士の繋がりも簡略化され、さらに出てこない人もいました。
が、153分があっという間と感じさせるほどに凝縮された物語となっています。
アメリカやイギリスの名前に慣れている身には、スウェーデン名がちょっとネック。
誰だっけ、誰だっけ、と思っている間に物語から置いていかれる危険性アリ。
なので、そこはあまり気にせず、「あ、一族郎党の方々ね」くらいに思うのが良いかと。
それから、パソコン関係の技術に疎いと、やっぱり置いていかれる危険性アリ。
小説ではこのあたりについて丁寧にことばを尽くされているところですが、映画では限界かな。
先に小説を読んでおくと、そのへんは少し解消されると思います。
小説を読んでしまうことでおもしろさが半減する、ということはないので大丈夫。(のハズ)
ただし小説では、名前で男か女かピンと来ない場合もあり、
加えてクローネという通貨の単位のおおよそのイメージがないと、
金額の大小が現実味を伴って迫ってこないので、どちらにもメリット・でメリットはあります。
(ちなみに映画では、〜クローネの字幕の下に日本円にした金額が出ていて親切)

ようやくシリーズ2冊めを読み終えたところで、いま3冊めの到着を待っています。
その、シリーズ2で初めて明かされる謎のヒントが、映画には挿入されていました。
ちょうど、その謎が小説で明かされる直前に差し掛かっていたので、
「なんだぁ、そういうことだったのか!」と思いましたが、ちょっと残念でもありました。
小説でドキドキを存分に味わいたい向きには、
シリーズ2を読み終えてから劇場に行ったほうがいいかも・・・

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「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」★★★★☆ ノオミ・ラパス、マイケル・ニクヴィスト、スヴェン・バーティル・トープ主演 ニールス・アルデン・オプレヴ 監督、152分 、 2010年1月16日公開、2009年、スウェーデン (原題:MAN SOM HATAR KVINNOR)                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「敏腕ジャーナリストのミカエルは、 大物実業家のスキャンダル報道をし... [続きを読む]

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