« よなよなペンギン(3/100 '10) | トップページ | 革の一日体験でコインケース »

2010/01/22

食堂かたつむり(7/100 '10)

順番が前後してしまうけれど、記憶の新しいうちに・・・

昨夜は、友人のご相伴にあずかりまして、『食堂かたつむり』の完成披露試写会に行く。
上映に先立って、主演の柴咲コウさん、ブラザートムさん、
余貴美子さん、そして富永監督の舞台あいさつ。特別ゲストにブタのエルメス。
ちょっと時間に遅れていったらすでに3階席で、お顔なんてほとんど見えませんでしたが。
映画の紹介や、どんなゴハンに癒されるか、などをお話くださいました。
ブラザートムさんの、「家族4人で食べたら何でも美味しい」という言葉が印象的。
柴咲コウさんのゴハンは、「風邪気味のときに作って食べた雑炊風七草がゆ」だそう。
お忙しい方なのに、きちんとゴハンを作られるなんて、偉いなぁーと感心。

さて、肝心の映画は、こんなかんじ。

あらすじ
母親との確執から中学で家を飛び出した倫子は祖母のもとで育つ。
祖母から、おいしいゴハンはココロを癒すと教えられた倫子。
いつか自分のお店を持ちたいと、恋人とバイトしながらお金を貯める日々。
ようやくお店候補の物件を決めたころ、恋人と暮らす家に帰った倫子は呆然。
そこは、もぬけの殻。お金も家財道具も、何もかも、彼は奪って消えてしまった。
恋もお金も夢も、そして声さえ失った倫子に残されたのは、祖母の形見の糠床だけ。
傷心の倫子は実家へ戻り、食堂かたつむりを始める。
倫子の作るゴハンは不思議。食べると、なぜか夢が叶うから。
ゴハンを作って誰かのココロを癒す倫子。でも、倫子のココロは癒されないまま・・・

正直言うと、小説はまったく好きになれなかった。
あとから知ったのだけど、賛否両論、大きく分かれている作品のよう。
あたしはその、「否」の感想をもったほうだった。
「好きでも嫌いでもどちらでもない」ではなくて、もうはっきり「嫌い」だった。
嫌悪感すら抱くほど。なぜこの本が評価されて、映画にもなるのか、本当に疑問だった。
ストーリーがどうとか、エピソードがどうとか、というのではなくて、
なんというか、姿勢というか、それが自分には受け入れられないと思った。

映画になって、相変わらずナナメに見てしまう自分はいたけれど、
ものすごくイヤだと思った部分が、かなりマイルドになっているなぁと思った。
それはひとえに、柴咲さんと余貴美子さんの姿なのかも。
シュウ先輩が三浦友和なのも、イメージまんまでよかった。

確かに、ゴハンはすべての基本なのだ。
ココロがささくれ立っているとき、丁寧にゴハンを作って食べることは、
あるいは食べさせてあげること、食べさせてもらうことは、
だれかが何も言わずにそばにいてくれるのと同じで、じんわりと癒される。
倫子が声を失って、手仕事を黙々と、せっせとする姿は、
『西の魔女が死んだ』の魔女修行を思い出させた。
舞台挨拶で奇しくも柴咲さんが言っていたように、
自分のためのゴハンはつい手抜きがちになってしまうけれど、
誰かのために作るつもりで、きちんとやるように心がけることは、
ほんとうに大事なことなんだと思った。

私は泣けなかったけれど、会場は温かい涙を流していた人がたくさんでした。
そしてきっと、お腹がすいて、おいしいゴハンを食べたくなった人も、多数。



|

« よなよなペンギン(3/100 '10) | トップページ | 革の一日体験でコインケース »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/56534/33083159

この記事へのトラックバック一覧です: 食堂かたつむり(7/100 '10):

« よなよなペンギン(3/100 '10) | トップページ | 革の一日体験でコインケース »